森山眞弓

森山眞弓だ。
不自然なくらい淡々と話してるのは、もう全て過ぎたことだからなのか、もともとそういう人だからなのか。
気負いがない。いい意味で。
ゴルフ場に女性が入れないで揉めたとかはなんとなく覚えてる。
土俵にあがれないっていうのは結構覚えてる。
あれは森山眞弓官房長官だった時なのか。

当時は戦後民主主義日教組教育の洗礼をあびせかけられていたのでひどい話だと思ってたけど、土俵って信仰の場でもあるからあがっちゃいけないものはやっぱあがっちゃいけないのかなあと今は思うよ。ゴルフはわかんないけど。
実際女人禁制の山に登ると気持ち悪くなる気がする。
山に怒られているような。

77歳には見えないな。昭和2年生まれってうちのばあちゃんと1歳しか違わない。ばあちゃん大正15年の生まれ(=昭和元年生まれ)だから。

ばあちゃんの人生と照らし合わせるとこの人のやったことは偉業だとわかった。今うち震えるくらいわかった。
女性初の東大生、学生結婚、キャリア官僚、官房長官、その他もろもろ、は、こういう人だから務め上げることができたんだろうなあ。

肩肘張らないっていう姿勢はすごく大事だ。
戦い方知ってる人だ。
悔しい思いを沢山してきた人だ。

大阪府太田房江知事にさらっと「大阪場所なんて大阪府が場所貸してるんだから、土俵上がらせないんだったら貸さないって言えばいいじゃない」とアドバイスするのはもともとの頭の良さと人生経験から出てくる言葉なんだと思った。

「女は汚いから上がっちゃいけないんですか」とニュートラルな口調で言われたら結構きついよね。 ヒステリーを起こさないって大事だと思った。

現役の官僚の頃はどういう人だったんだろう。
私は政治家になってからしか知らない。
学校の生活指導の先生みたいに思ってたけど、実際はどうなんだろう。

悔しい思いをしないと人間って成長しないのかな、と思いました。
私のようなひよっこは年中悔しがっててもいいんだと思いました。