パブクの退廃的な雰囲気が癖になる

いつもパブクから目が離せません。あのアンニュイとすらいえない奇妙な暗さと明るさのアンバランスさが癖になります。なんか地上波のゴールデンタイムに見ていいのかなあ、という気持ちになります。それがたまりません。

私、澤田亜紀ちゃんのスケートが大好きで。見ててこっちまで元気になれるから大好きで。
今季ウエイトコントロールで苦労している、というのは知ってましたが、あの重そうな所は贅肉じゃなくて筋肉のように見えるんだけど。贅肉にしては固い気がする。筋トレでいらない筋肉をつけてしまったのかなあ、と思った。素人の見立て程危険なものはないけどもさ。
難しい時期だろうに一人で遠征してよく頑張りました。それは褒めるべき所だろうし、自信を持っていいんじゃないかなあ。今、10代後半の難しい時期なので、コーチ陣はしっかりと信頼関係を築いて指導してあげてほしいとも思った。
10代後半の女子が自分の体型が思うようにならないで苦しむのは非常にありふれたことで、だけどそのありふれたことがアスリートにとっては一大事で、この時期の女子は何よりも同性に自分を否定されるのが怖い時期だから、それならここでこそ岳斗先生の出番だと思った。彼に亜紀ちゃんのメンタルケアをしっかりして欲しいと痛切に思った。
まだ大人になりきれていない時期は理屈じゃなく皮膚感覚でわかる同性の言葉や考えている事が気になってしょうがなくて、感情が先に立ってしまってどうしようもなくなることが多い。その点、異性の指導者だったら感覚でわからないから想像力と理詰めでアプローチしていくしかない。でも、それこそがこの時期の選手には何よりも大切なものな気がするんだ。
私、亜紀ちゃんが摂食障害になったら嫌だ。あせらないで自分の体質を見極めて岳斗先生とじっくりウエイトコントロールに取り組んで欲しい。
ここで今の状態の亜紀ちゃんと真剣に付き合って指導することが、岳斗先生にとってもこれからコーチとしてやっていくために大きな経験と財産になるはずだと思った。というか、この状況をなんとかできるかどうかで、割と順風満帆できている彼の指導者人生がどうなるかの分かれ目だと思った。

ウエイトとかそういうこと離れてちょっと語らせていただくと、FSのレ・ミゼラブルに感動してしまって。
それというのも某J2チームサポの友人に以前、おまえんとこのチームではレ・ミゼラブルの民衆の歌ってチャントで使ってるか?と訊ねられたことがあったのです。
それでYouTubeでさくっと検索して聞いてみて、うちはそれ使ってるの聞いたことないけど、どうして?と訊ね返したら
「いつまでも●●(某海外チーム)の猿真似じゃなくて100年経っても残るようなうちのチーム独自のチャントに使いたいんだよなあ」って言ってて。サポ内ミーティングにかけてあんまりコールリーダーとかが乗り気じゃないから難しいんだけど、文化として根付かせるためにはそういう試みした方がいいんじゃないか、というのがその友人の意見でさ。
その友人が使いたい、っていってた部分がちょうど亜紀ちゃんのFSのストレートラインステップの所の曲だったのね。私はその部分、元ネタどこから探してきたんだよ、と思いながら一度斜め聞きしただけなんでどうしてそんなにこだわっているのかよくわからなかった(というか考えもしなかった)んだけど、亜紀ちゃんがステップ踏んでるのみたら、彼がこの部分を自チームのチャントとして使いたいっていってる意味がよくわかったのね。そりゃあこの曲で自分とこの選手が入場行進してくれたらテンションあがるし武者震いの一つや二つは簡単に起きるだろうなと。選手を戦場に送り出す時に一緒に歌っている自分の姿想像すると泣きそうになってさ(この精神状態は現在のJ2及び自チーム状況と密接に関わっております)。
亜紀ちゃんがその部分でステップ踏んでなかったら私、ここまでこの曲にこだわった彼の情熱が理解できなかったと思うのね。亜紀ちゃんがステップ踏むの見ててうわーってぶわーって、でも殺気立っているわけじゃなくて爽快な感じでいられたから、なんというか、亜紀ちゃんのそういう部分は今のまま大事にして欲しいなと思うのです。

レ・ミゼラブルの民衆の歌を自分とこのチームのチャントにしたがっている友人が、自分の単行本はともかく他人の本の表紙を引き受けて売れなかったら申し訳ないので興味のある人は買ってください、と気にしていたので、私もその本紹介しておきますね。

サッカー馬鹿につける薬

サッカー馬鹿につける薬