アスリート安藤美姫覚醒の予感

土曜日、ジャパンオープンの番宣で久しぶりに安藤美姫さんを拝見しました。氷上のアイドルミキティじゃなくなった安藤さんはなんだかさっぱりしてみえました。門奈コーチが安藤さんの面倒みてくれてるのでほっとしました。
私が初めて安藤さんの滑りを見た時に、それまでに入っていた情報が
・女子初の4回転ジャンパー
・名古屋出身
だけだったので、てっきりまた山田組の飛んでナンボのスケーティングはがさつなガキが出てきましたか、と思ってたんです。
でもねえ、まだジュニアの滑りだったけど、身のこなしはそつがなくてスケーティングも綺麗で体型も綺麗で(というかむしろ当時は細さがちょっと気になった)どう見ても山田組の滑りじゃないわ、こういう子も名古屋で育つんだと、なんだか自分の不見識を恥じたものなんですが。
あれは安藤さんが中3か高1かどっちかだったと思うんですけど。それからバーっと「アイドルミキティ」に祭り上げられてしまって、アスリートになる心構えを作る余裕なんかなかっただろうなって。
05-06シーズンの安藤さんを見てて一番悲しかったのはスケーティングがどんどん汚くなっていった所で、もともと基礎がしっかりしてるスケーターだったのにどんどんボロボロになってくのが切なかったなあ。それでも戦場のメリークリスマスは好きなプログラムなんだけど。安藤さんのプログラム変更って城田さんがはりきってやってましたよね確か。もう言うなりに動くしかなかったんだろうなあ、でもあれ経験しちゃえばもう怖いもんないよね。
今マオマオ言ってる人等はこれから難しい年齢に入って行く浅田真央が本気で順調に活躍していけると思ってるのかしら。
中3や高1の時の安藤美姫を知ってると、どうも楽天的には浅田真央の成長を考えられないのですよね。

肌は荒れてたけど、安藤さんが腹を括った顔をしていたので、目に宿る光がアスリートのそれだったので、06-07シーズンの安藤さんに私は期待したいです。今の安藤さんは好きです。それと同時に浅田真央さんがあそこまで突き落とされる事がないといいなあと思います。次のシーズンは安藤さんには怖いものがないけど中野さんや真央さんにはそれまで安藤さんが味わってたプレッシャーがのしかかってくるんだよなあと思うと、簡単に東京ワールドの代表予想なんてできないなあと。それでも荒川さんがいくらかマスコミと世間の注目をひっぱってくれるだろうからあの異常な安藤包囲網よりは楽だろうけど。
安藤さんは実はガチガチのジャンパーって印象じゃなくて総合力が優れてる気がするんだよね。中野さんの方がジャンパーのイメージ強い。あと安藤さんは音楽を感じる能力が日本人女子の中ではかなり優れた方だと思う。ジュニア時代の安藤さんみててミシェル・クワンタイプの選手が日本に出現だ!と思ったんだよね、私。ストロング・スタイルつうかスケーティングの癖の無さつうか、教科書通りのスケーターになりそうだな、って。