プリンスなめてた

marginalism2006-08-26

俺のホームリンクこと東伏見で今アイスショーやってんすよ。いやごめん、ホームリンクって言ってみたかっただけ。ただ上京してから何回か滑りにいっただけ。住んでた家から一番近いスケートリンクだっただけ(自転車だったら行けるかなレベルの近さ)。東京きて滑ったことあるリンクがここなだけ。体育で一緒にスケート取ってた人と何回かいったことあるくらいでホームリンク気取った。そうだ、私、大学の時、体育でフィギュアスケートもどきやったんだったよ。半年も1限で体育やりたくないから軽井沢に合宿いって単位取った。半年分を一週間程度でやるからそれなりにカマされた。

で、プリンスのアイスショーってタダ券バラまかれてて、西武線沿線住民当時「フィギュア好きでしょー」つってもらったことがあるのだけど「でも宝塚とか四季のファンがおしかけるような、そういうノリなんでしょー」つって無駄にした記憶しかなくて、静観していたのであります。宝塚と劇団四季を否定してる時点でフィギュアスケートファンとしては今以上に確実にマイノリティな時代でした。フィギュアスケートファン自体がマイノリティであった時代なので、行く前から居場所なくなるのわかってたもの。役者の名前まで知ってる劇団は大人計画ナイロン100℃(1990年代半ば~後半あたり)くらいだったもの。居場所があるわけないよ。

んでだ。なんやらネットうろちょろしとったら村主さんの公認サイトとかいうとこの掲示板にたどりついたんです。そしたら村主さんまた新しいエキシビションナンバーで滑ったんだと。カルメンナルニア国物語だけじゃ飽き足らず新ナンバー。何かと思ったら『イパネマの娘』ですと!

イパネマ?ジョアン・ジルベルト初来日公演最終日の最後にジョアン・ジルベルトが歌ったことで私の中だけでおなじみの『イパネマの娘』!?
(ちょっとそのことに触れてる過去ログ→http://d.hatena.ne.jp/marginalism/20050718
高校時代にどっからかポルトガル語の歌詞をもってきて歌うことに挑戦するもあえなく撃沈、最近はカラオケでせめて英語Ver.で歌いたくて練習してみた曲ですよ!

やっべ、こりゃ当日券で見にいかな!と思ったんですけど、プリンスアイスワールドのくせに当日券出とらんのだと。あんなとこにダフ屋がいる可能性も少ないしなあ、一気に爆発的に盛り上がったものが次の一瞬でしぼみました。

いいんだ、きっとこれも神様の思し召しなんだ。野辺山の余韻にコンペが始まるまで浸っていた方がいいという、神様の思し召しなんだ。と、書いて気付いたのですけど、今、野辺山の精霊さん(ノクターン滑ってる時なんかよくよく思い出してみたら精霊みたいだったよ見てない人には悪いけど大変素晴らしいものを見させていただきましたよ)も東京にいらっさるのですね。PIWごときに出るわきゃねえ絶対キャンセル入んべと思ってたらしっかり帰国して出てらっさるのですよね。じゃあチケットとれなくてよかったわ。今、私はまだ文体を求める旅の途中で、潜れば潜るほど在処と思われる場所の光が遠くなっていて、とにかく彼に合わせる顔はまだないのです。だから、いってはいけないのです。こんな俺は永ちゃんに見せられないのです。永ちゃんの部分は任意の単語に置き換えておいて下さい。

そういえば、私、野辺山行く時、『イパネマの娘』の話してた気がする。村主さん、今季はずっとイパネマ使ってくれるかなあ。私、昔、テレビでプロ選手権を見てた時に佐藤有香さんが『三月の水』で滑ってるのは見たことあるのだけど、その他にボサノヴァで滑ってるの見たことなくて、佐藤有香さんが滑ってるの見たのは正月だったので全然ボサノヴァ気分になれなくて、でも『三月の水』ってすごく私が好きな曲で、フィギュアスケートで使われるとは予想してなかったので、お、と思ったのです。あれ以来、現役選手がどっかで使わないもんかなあと思っていたので、やっときたか、だったら見たいや、と意気込んでしまったので今季のエキビションナンバーはずっとイパネマでお願いしたいな。

きょうはだからこれを聴く。伝説の瞬間に立ち会った時のことを思い出しながら聴く。


ジョアン・ジルベルト・イン・トーキョー

ジョアン・ジルベルト・イン・トーキョー