10代で人間力(notアテネ経由ドイツ一人旅)は培われるらしい

キム・ユナのフリーの曲のタイトルになった「あげひばり」ってどんな鳥かしら?と検索してたら、漢字で書いたら「揚げ雲雀」で鳥の名前じゃないらしい。季語とかいってる。
http://www2.tba.t-com.ne.jp/myoushin-ji/rouni%20no%20heya/agehibari.htm

「揚げ雲雀」それは飼いならされた自分達の雲雀の囀る声と空に上がった高さを競うのです。
 籠から放たれた雲雀は麦畑の上に空高く飛んで澄んだ声で「ヒュル、ヒュル」と囀るのです、鳴き声と空に飛んだ高さが優れた鳥をきめるのです。

ああ、だからキム・ユナの衣装は空色でシンプルなものなのか、と納得。あの曲とユナ本人のマッチングもいいし、なんつうかデビッド・ウィルソンすげえなおいと。
そういえば中学生くらいの時に読んだ谷崎の『春琴抄』でそういう描写あったような、でもあれうぐいすだったような、とあやふやな記憶をたぐり寄せてみたけどあてにならないのでぐグーグル先生にお伺いたてたら、あっけなく教えて下さった。
http://homepage.mac.com/nsekine/SYW/book/b014.html

春琴は明治十九年六月上旬より病気になったが病む数日前佐助と二人中前栽に降り愛玩の雲雀の籠を開けて空へ放った照女が見ていると盲人の師弟手を取り合って空を仰ぎ遥かに遠く雲雀の声が落ちてくるのを聞いていた雲雀は頻りに啼きながら高く高く雲間へ這入りいつまでたっても降りて来ない余り長いので二人とも気を揉み一時間以上も待ってみたが遂に籠に戻らなかった。

谷崎潤一郎 『春琴抄』 -

これ、明らかに「揚げ雲雀」の描写だよね。

『盲人物語』の方が読みやすかった記憶はあるんだけど

織田信長の妹にして絶世の美女といわれたお市の方についての物語である

こんなこと全然覚えてないです。

大谷崎青空文庫にないんですね。著作権がなんか厳しいの?と思ったんだけど、まだ死後50年経ってないのか。同世代の作家に比べてずいぶん長生きだなこの人。
著作権といえばストラヴィンスキーです。というか、クラ板のだめスレで話題になってたのを見てちょっと考えた。

539 名前:名無しの笛の踊り メェル:sage 投稿日:2006/12/19(火) 15:21:00 ID:5uZ1lqXp
>>537
ストラヴィンスキーはちょと特殊。

吹奏楽コンクールなんかでも「春の祭典」や
ペトルーシュカ」の編曲許可・演奏許可が「現在は」下りない。

542 名前:名無しの笛の踊り メェル:sage 投稿日:2006/12/19(火) 15:36:26 ID:DB+GmRxp
>>539
「現在は」ってことは、
昔はOKだったのか?

557 名前:名無しの笛の踊り メェル:sage 投稿日:2006/12/19(火) 21:30:18 ID:5uZ1lqXp
>>542
>「現在は」ってことは、 昔はOKだったのか?

うん。吹奏楽編曲の「ペトルーシュカ」は1993年ぐらいまでは演奏はできたと思う。
春の祭典」は著作権なんて概念が無かった頃(1970年代)に全国大会で3回演奏されてるのみ。
しかもこの2曲は録音・販売許可が下りてないので現在CDやDLストアには出せない幻の演奏。
(当時のLPレコード盤には収録されてる)

火の鳥」は吹奏楽で演奏できるデューカー版の使用期限が切れたとか何とかで
最近はあんまり演奏されないけどストラヴィンスキーに関しては複雑すぎてよく分からない。

同時代のプロコフィエフハチャトゥリアンショスタコーヴィチなんかは
普通に編曲も演奏もCD録音販売も出来るのに。

あれ、私、吹奏楽コンクールで『火の鳥』演奏したことあるよ?あれはいつだ?中学校だ。中3だ。あの頃はギリギリOKだったのか?高校で演奏したプロコフィエフの編曲は、確か先生が苦労して許可もらってたのを見た記憶があるけどあれどっからもらってたんだろう。英語だった気がするよ。
著作権は難しいので調べる気なくして、代わりに自分の所属した学校が吹奏楽コンクールで演奏した自由曲を思い出してみたら、思いのほかフィギュアスケートに使われてる曲ばかりでした。
中1:コダーイ『ハーリ・ヤーノシュ』(つっても1年は楽譜すら見せてもらえなかった。これはフィギュアでは記憶ないけど、のだめのBGMにはなってた)
中2:ベルリオーズ幻想交響曲 第5楽章「ワルプルギスの夜の夢」』(これのドーシードーラーシーソーラーラーってテーマがさあ去年のスルツカヤのSPで使われてる!と思ったんだけどさあ、あれ、リストの「死の舞踏」ってことになってて、えー?と思ってたらこういうことらしいです)
中3:ストラヴィンスキー火の鳥』(安藤さんが全日本で4回転サルコウ成功させた時の曲としておなじみ)
高1:バーンスタイン『ミュージカル「ウェスト・サイド・ストーリー」からシンフォニックダンス』(ウェスト・サイド・ストーリーもたくさんの選手使ってるよね、なんかコーエンの新プロって話も出てるし)
高2:プロコフィエフ『ロメオとジュリエット』(アニペーと私とソフトバンクと竹中シュトレーゼマンのライトモチーフ)
高3:プロコフィエフ『シンデレラ』(中野さん…ワールドであなたの演技が見たいです…)

(『目指せ普門館!』レベルの)吹奏厨とフィギュアスケートの親和性は驚くほど高くて、私は上にあげた自由曲(フィギュアスケートでいうところのフリー)6曲(つうか5曲)とその年の課題曲(フィギュアスケートでいうところのショートプログラム)6曲、合わせて12分間の曲のために1年1年心血注いで中高6年間生きていたわけですから、フィギュアスケートの人たちのやってることがなんとなく皮膚感覚でわかるような気がするんです。思い上がりかもしんないけど。*1
全国大会狙うレベルの団体所属の吹奏厨だったら共感してもらえると思うんだけどなあ。クラヲタに編曲がむちゃくちゃと叩かれるのも共通してるし。体育会系を超える体育会系だし。なんつうかうちは女子校だったからかノリが宝塚音楽学校と大差なかった。
最近やけに懐古厨で『本と音楽と、時々勉強』(だいたい一日12時間は学校に幽閉)という10代があっての私だなあと強く思って。本と音楽は誰にでも普通にそこにあるものだと思ってたけど、違うみたいで、それが新鮮でした。当時はそれほど感じてなかったけど、変な学校だったなー。私、公立共学の高校出身の人と話してると、全然噛み合なくて毎回びっくりする。

………!!!!
昨日検索してもなかったのに、フジテレビが全日本選手権のサイト作っておった。今日になって出てきおった!
http://wwwz.fujitv.co.jp/sports/skate/figure-japan2006/index2.html

*1:あとまあ個人的な事情としては、フィギュアスケート習いたいと要望したけど叶わなかったのでその分クラシック音楽やれ、という方向にもってかれた、つうのはあります。クラシック音楽やらせてもらったことに後悔はない、というか、最近ありがたいと思えるようになってきた。