天才と秀才

バカ姉弟』終わっちゃった、のかしら。おねいはおねいのまま成長しててそっちに目がいきがちだけど、弟くんこと地主純一郎くんはきちんと東大入ってんのな(ハッカーつかまえたやつだって言われてるところの背景って安田講堂でしょ、それに南北線って確か東大前って駅あったよね)。


バカ姉弟 5 (5)

バカ姉弟 5 (5)

このフォーマットの漫画だと、比較対象になるのは西原理恵子先生の『ぼくんち』かと思うのですが、物語の決着の有り様に作家性が如実に反映されてたような気がします。こういう物語を描くのは地力がなきゃできなく、自身の作家性も露骨になるので一般読者より同業者の間での評価の方が高くなるんじゃないかなあと思いました。
こういうシンプルなお話って音楽でいうと『ボレロ』だと思うんですけど、フィギュアスケートでは「超一流の選手のみに許された曲」とか言われてましたけど、こういう曲でくるだろうなという選手と意外な選手っていうのはやっぱりあって、今季村主さんが使ったのは意外だったけどそれなりにまとめてきたいい『ボレロ』だったので村主さんすごい選手だなあと改めて思った。村主さんの『ボレロ』は初お披露目のスケカナからサマになってた。数シーズン前の『カルメン』みたいにシーズン後半というか世界選手権くらいでやっとしっくりくるくらいかと思ってたんだけど。FSの方はまだやりたいことが見えてこないのですけど、村主さん、今季は四大陸で何やりたかったか見せてもらえるんだろうか。
ボレロ』と『カルメン』高橋さん絶対どこかでプログラムでやると思うんだけど、やらない方がびっくりだと思うんだけど、どのシーズンでやってくるかが戦略として彼の場合は重要になるよね。高橋さんはこういう曲でくるだろうな、という選手の方。

余談なんですけど、私、いろんなとこの今年の年間占いを自分でチャート出しながら読んでて、もちろん専門的なことはわからないですけど、フィギュアスケートプロトコル見てなんかわかった気分になってるのと同程度なんですけど、90度って角度が西洋占星術では大事な角度になるんですが、ふとね、これって私の対岸の人にも90度なんだよなあと思ってね、私のちょうど対岸に高橋さんいらっさるんですよね。誕生日ちょうど半年違いだから、春分秋分とか夏至冬至みたいな関係でいらっさるんですよね。私に90度の角度がある時は高橋さんにも90度の角度(スクエア)があるということで、あと私の星座に2007年9月から2年ほど土星が入るんですが、土星って修行とか暗示する星なんですけど、そういう星は対岸にある星座にも影響を及ぼすんです。で、2009年10月まで乙女座にいて魚座の人も注意しなさいみたいなことどこいっても書かれてるんだけど、2009年10月ってもうバンクーバーシーズンだよね。はあなるほど、とひとりごちたけど、試練の星がそのシーズンに抜けるってことはいいことなんじゃないかねえと思いました。

ここは今すっかり高橋大輔ファンブログと化してますけども、全日本観戦して私は高橋大輔ファンである以前にやっぱりフィギュアスケートファンで、ショーより競技会が好きな人間で、あの白いリンクにストイックに選手が立っているのを見るのがとても好きみたいです。だからいろんな選手のガチンコ勝負が見れて楽しかった。結果が良かった人も残念だった人もいたけど、それも含めて試合で、その場に立ち会う刺激が好きなんだと思った。

全日本で試合を見る醍醐味を一番感じたのが大ちゃんと仲良しの南里くんだったんですけども、私、それまで知らなかったんだけど、南里くんの振付け師ってカメレンゴだったんだ!とびっくりして、あのカルメンすっごくよくって、南里くんが表現者として覚醒した瞬間に立ち会ったというのもあったんだけど、こういう振付けとか音楽の使い方とか粋だなあと思ってさあ、サーキュラーステップ何回もみてんだけど、あれやっぱいいなあって思って、今まで私にそれを気付かせなかった南里くんもある意味すごいんですけど、私が大ちゃんで見たかったあれやこれやの一部は南里くんに任せていいや、と思ったくらいちょっとよくって、カメレンゴとミヤケンついてんだったらそれが見れそうなんで来シーズンからの南里康晴プログラムはシーズン始まる前から高橋プロ並にチェックしていきたいつうかアニペーファンとしての私が感じていた忸怩たる思い(ここ参照→http://d.hatena.ne.jp/marginalism/20061107)は南里選手に託すから高橋選手はモロプロで突っ走ってっていいよ、と心の平静を得る事ができて、感情を出す事に照れなくなった南里くんにもそのチーム構成にも大変に感謝しております。
あと南里くん、カッティングエッジのインタビューで『大輔の持ち味はソース?僕はどっちかっていうと醤油ですか?』つうてたけど、私の個人的な感覚では大輔の持ち味は隠し味に醤油を入れてるドミグラスソースで南里くんは柚子胡椒だと思う。南里くんの全日本のカルメンは他にはちょっとない柚子胡椒なカルメンでしたよ!柚子胡椒は九州のものだしそれでいいんじゃないですかね。

あーんーと、私はもしかして高橋大輔という人に自分のアニムスを見いだしているのではないか、というような事を書きたかったのですけど、全くそこまで行き着かないのでそれはまたの機会にします。対岸にいる分身というか社会に適応するために捨ててきたものをそこに見いだした衝撃というか、まあそういう話。