知識の水

読む我、見る我

ETV特集で、オルハン・パムクに密着していて、彼と大江健三郎の対談の中で「『我思う故に我あり(コギト・エルゴ・スムを使ってたかどうかは聞き取れなかった)』と言いますが、私の場合は「我見る故に我あり』です」と語っていて、深い所で共感した。大江健…

非絶叫派スポーツ実況アナ対談がすごすぎる件

一部のサッカー好きだけのものにしておくにはもったいない!全てのスポーツを愛する人々、とりわけスポーツ実況やスポーツマスコミに興味がある人間には、山本浩アナと倉敷保雄アナの対談本は、自信を持っておすすめしたい!サッカーのことわからなくても充…

贈り物に欲しいもの

クリスマスなので自分に何か投資してみようかと本買いました。 読みました。 風呂敷が欲しいです、めっちゃくちゃ欲しいです。各種サイズ、各種素材で欲しいです。 自分の部屋と片付けのできなさに絶望しながら「持たない暮らし」を読んでいたら『三着の服よ…

再読して気付く事

「親指Pの修業時代」の文庫版をなぜか持っていなくて、やっと最近買いそろえたんですけど、長編小説の作法というのが、今併読している「万延元年のフットボール」でもそうなんだけど、キャラクターよりテーマが重視されてしまうと、どうしても登場人物が物語…

えぐられた

これの前のエントリ書いた後、結局12時間以上かけて460ページある「私小説 from left to right」一気読み。 途中で読みやめることができなかったのは面白かったのはもちろんだけど、一旦区切ってこの本を読むリズムを崩したくなかったのもあるというか、この…

文学のパーティールームから遠く離れた書斎にて

前々から気になっていた水村美苗の小説をフラっと入った街の本屋で売っていたので買いました。私小説 from left to right (新潮文庫)作者: 水村美苗出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1998/09メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 70回この商品を含むブログ (62…

今はもうない国ができるまで

ムネカタ家からぶっこ抜いてきた「石の花」全5巻読了。石の花(1)侵攻編 (講談社漫画文庫)作者: 坂口尚出版社/メーカー: 講談社発売日: 1996/07/12メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 68回この商品を含むブログ (79件) を見る石の花(2)抵抗編 (講談社漫画文…

カルチャー猛チャージ中

昨日見られなかったから「グロリア」さっきまで見た。DVD再生できんのノートPCだけだからめちゃくちゃ今これ熱もってるんだけど、保冷剤のっけて冷やしてるんだけど、きっともっと効率いい方法あるんだよね。やれ「レオン」の元ネタだの「恋する惑星」でウォ…

青春期に遅れた私

大江健三郎「個人的な体験」読了。素晴らしく優しく青春の蝋燭の火が消える間際の煌めきを描いた小説でした。著者本人もあとがきで述べていたけどまごうことなく『青春の小説』だった。鳥が現実に生きることを決断し、鳥の夢を火見子が受け継ぎ、それぞれが…

ルサンチマン新世界

立て続けに以下の2冊読んで思ったこと。氷上の光と影 知られざるフィギュアスケート作者: 田村明子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/02/24メディア: 単行本 クリック: 17回この商品を含むブログ (18件) を見るペンと剣 (ちくま学芸文庫)作者: エドワー…

ニアリーイコール

私にしては猛スピードで『野生のしらべ』読了。原題Variations sauvagesを『野生のしらべ』と訳すのはとてもひどいというわけではないが、Lost In Translationを感じました。sauvageを手元の仏和辞典でひくと「野生の」という意味以外に「非社交的な・人見知…

私のある側面についての総括本

ここらへんの話に興味を持った人 id:marginalism:20070219:1171885724 id:marginalism:20070213:1171302208 id:marginalism:20070210:1171067987 id:marginalism:20070130:1170188959 id:marginalism:20061212:1165860568 id:marginalism:20061204:116524712…

読むには遅過ぎた

今、大江を読んでいて、私の相手をしてくれる(してくれた)男友達がたいてい大江読みであった理由がなんとなくわからないでもないような気はしてきたのですけど、彼等の中の何人かは私が高校時代に初めて松浦理英子を読んだ時のような衝撃、そして回心体験…

最近自信のないこと

世間でどれだけ今フィギュアスケートブームとかで盛り上がってるのか全くわかりません。一般の人の認知度とか興味の割合が思ったよりある気がして、私は何がはやってるかよくわからない時は実家の両親の反応をリトマス試験紙としているのですけど、うちはも…

天才と秀才

『バカ姉弟』終わっちゃった、のかしら。おねいはおねいのまま成長しててそっちに目がいきがちだけど、弟くんこと地主純一郎くんはきちんと東大入ってんのな(ハッカーつかまえたやつだって言われてるところの背景って安田講堂でしょ、それに南北線って確か…

「運命の女」に祭り上げられるということ

矢田津世子の短編中編をまとめた文庫を読了。 神楽坂・茶粥の記-矢田津世子作品集 作者: 矢田津世子 出版社/メーカー: 講談社 メディア: 文庫

自分が何者であるかの自覚と覚悟

私が三浦綾子の小説にいまいち乗り切れない理由は、彼女が「文学者」である前に「キリスト者」であるからなんだよなと、彼女は「文学かキリスト教かどちらか一つ選べ」と訊ねたら迷わずキリスト教を選ぶ人間であるから、なんか私は共感できなくてしっくりこ…

おろしや国の40度

私は自分の読みさしの本をよく忘れてしまうので、プロフィール欄にまとめておいてあるのですが、今日映画観てから(この映画についてはまた後日)本屋でフィギュアスケートDAYS立ち読みしとったら私が読みさしていた本のうちの一冊紹介されてた。 ロシアは今…

これえぇですよ。

文章読本-文豪に学ぶテクニック講座 作者: 中条省平 出版社/メーカー: 中央公論新社 メディア: 文庫 これえぇですょ。

いったもんがち

私は筑摩文庫版の坂口安吾全集を全部もっています。全部読んではいないですけど、一生のうちにいつかは、と思って、まあ私の所有する数少ない宝の一つだと思ってる。 第1回安吾賞に野田秀樹さん、特別賞は横田さん夫妻 http://www.yomiuri.co.jp/national/c…

究極かつ至高のチラ裏

読んだんですよ、こうの史代の『わしズム』に掲載されてる短編。なんでこうの史代がこんな所で描いてるのか、と思ってたんですけど、なんでとかどうでもよくなった。あれ、6ページしかなかったんですね。今頃気付いたよ。全然、質量共に詰め込まれすぎてて、…

大江に打ちのめされて。

今まで、大江健三郎を読んでこなかったというのが、なんと無駄な時間だったのだろうかと思いながら、1週間に1ページ読めればいいペースで読んでたのですけど、この人、私が好きな他の作家と違って、著作沢山あるんだよね、よく考えたら。まだデビュー短編…

やりきれなくなってコーラス読みにいったら

夏だ!氷だ!フィギュアスケート祭りだ!とDreams on Iceの放送を夏風邪を全力で忘れてwktkでウリだけの大輔ウリだけの大輔とめちゃくちゃスタンバって放送みたら気力思いっきりスポイルされて、あーそうだハチクロ最終回らしいからコーラス立ち読みにでもい…

サッカー観戦した読んだ

4月29日の東京ヴェルディ1969vsコンサドーレ札幌(国立西が丘競技場)を観戦。 ・なぜ西が丘? ・J2のくせにチケット完売 ・でも西が丘だからちょっと機転がきく人なら丸見えスポットいっぱい ・どう見てもコンサドーレサポーターの方が多い ・というかコ…

メモリアルイヤー

小沢家マニアのお送りする小沢家情報いろいろのコーナー。 まずは叔父さん征爾さん、モーツァルト生誕250年公演を病気で降板。 http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20060116i514.htm モーツァルト生誕250年公演、小沢征爾氏が病気降板 【ウ…

音楽を趣味にしたい

今ちくま文庫がキャンペーンやってることをこの前「遊覧日記」買った時に知ったんですよ*1。 そんでその時にサイードの「ペンと剣」買おうかどうか迷って結局買わなかったんですけど、やっぱり買ってしまった。なんだかシャロンの容体が大変だから、イスラエ…

曖昧な日本の私

私は緑と青と紫の境目がよくわからないのですが、外国の人ってなんかそこらへんビチーって見分けそうですよね。 それはそうと正月はたっぷり夜中のフィギュアスケートGPシリーズ見てました。ウィーンフィルのニューイヤーコンサートはビデオ録ったまま、まだ…

ナナロク定着?

http://www.toyokeizai.co.jp/mag/toyo/index.html コンビニ入ったらいきなりはてなの近藤社長(id:jkondo)が経済誌の表紙にいたので読んでみました。本当はkissとスペリオールが読みたかったのですけど。 はてなの社長がいるということは抱き合わせでだい…

戦後60年スペシャル

戦後60年スペシャルですって。平沢勝栄が北朝鮮問題を語る。話の題材がひもじくて、切なくて、なんだか、言葉に詰まる。この後ナマの戦争体験続々、だって。 そりゃ野中広務はくるよね。2004年3月16日OAって出てるのは今日の事情聴取のニュースに絡んでし…

読み逃し

ちょっと前のAERAでサイバラ先生のインタビューが載ってたらしいのですけども、多分それのフォーマットは以前槙村さとる先生が取り上げられた時と同じようなものだと思うのですけども、それをスルーしまして、ネットをしばらく流してみましたが、部分的な引…