産む機械の頭数≠実働可能数(ただし改善の余地あり)

どんな職業であれ、少なくとも私の場合はどこかを麻痺させないとやってられなく仕事中は機械と化している部分はあるのですが、仕事復帰する前にこれを書いておかないとまたストレスためてぶっ倒れそうになるかもしれないから、仕事マシーンに変身する前に書き付けておきますね。

例の柳沢発言のことです。

 柳沢伯夫厚生労働相(71)は27日、松江市で開かれた自民県議の決起集会で、少子化問題について「産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭で頑張ってもらうしかない」と説明した。女性を機械に例える異例の発言に、女性識者らから「反感を感じる」などと批判が続出。夏の参院選に向け、野党側からも“集中攻撃”を浴びるのは確実だ。(後略)

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/36775/

別に産む機械扱いはいいんですよ、これはだって、人間が全て平等に機械であって機械が産み出した製品であるという認識なんだろうからいいの。『女性は産む機械』の方ばかり批判されてるけどさ、私、後半の『あとは一人頭で頑張ってもらうしかない』の方が読んでてつらかった。女性一人頭にノルマ課せられてるんですかと。
私は婦人科に主に卵巣機能とホルモンバランスの問題で通院してるんですけども、私の抱えている症状名で検索すると不妊で悩んでる人たちのサイトがビシバシヒットするんです。私は独身ですし、特に妊娠したい理由もないですし、むしろ自分が妊娠出産育児に耐えられるかと考えるといくつかの問題があって無理だろうなと思うし、普通の家庭も築けないだろうし、あらゆる意味で『俺、不良品』だからいいの。ノルマ果たせる機能があったとしても果たそうとしないだろうからいいの。
でもね、本気で不妊で悩んでてね、一生懸命自分の産む機能がおかしいからって修理してたりごまかしながら稼働させようとしてる普通の人たちっていっぱいいてね、その人たちの修理代は基本的に保険きかないから全額自己負担なの。頑張れ、でも俺たちは金出さん、ってそりゃないだろと。機械扱いして頑張ってもらいたいならせめてそこの修理代は出してやれよと(ついでにおこぼれに預かりたい私の症状の分も出してくれよと)。出してくれるんだったら機械扱いされてもいいよ、口は出す金は出さないはひどいんじゃないかと、そう思って、だって、不妊治療やってる人ってものすごい大変な苦労背負って身銭切って、本当に身も心も生活も貯金もボロボロになってる人沢山いるもの。全くフォローされなくてボロボロになってその果てに妊娠もできず結婚生活も終了する、というケースも沢山あるもの。女性もパートナーの男性もボロボロになってて、ああいうのって国の制度でフォローできる部分なんかいくらでもあるだろうに、そこは長年棚に上げられ続けた挙げ句こんな発言聞かされたら頑張ってる人らやる気なくすだろうなあと本当思ったよ。機械、装置の数が決まってることがわかってるんだったら、その機械、装置をもっと大事にしてほしいなあと。お前厚労相なんだから大事な機械手入れするための予算とってこいよ。手入れしないと稼働しない機械の数調べてみろよ、話はそれからだ。機械の実働数調べてさあ、動いてない機械はどうして動かないのか、それを動かすためにはどうすればいいかつう対策に金かけてから言えっての。
私は、とにかく機械扱いが腹立たしいんじゃなくて機械を大事にしない態度が腹立たしいのでした。