そっからくるか

ドラマの「セクシーボイスアンドロボ」初回見たよ。黒田硫黄の作品と思ってみるとちょっと違うんだけど、木皿泉作品としてみればいつもの木皿泉ドラマでした。
三日坊主の話を最初にもってきたか、そうきたか、と、原作読んでる人と原作がその後たどった経緯を知っている人のかなりの割合は思ったんじゃないかなあ。これを最初にもってくることで漫画とドラマは違う展開をみせることがよくわかる。なおかつ三日坊主のキャラクター設定だけは原作とぶれていないから漫画とドラマであまりにもちぐはぐになるということもない。中村獅童は私生活は知りませんがよい役者であることは確かです。主要キャラクターではロボも原作とあまりぶれてなかったですね。他は木皿泉の世界観になってたけど。
結局見終わって今うちにあるものでカレー作ってます。ニコの作ったカレーと原作でいう名梨的役割になるんだと思う岡田義徳(役名きちんと見てなかった)が作ったカレーが違うものであったのがよかったです。人の数だけカレーはあるんだなあと思って。そういうことがいいたいドラマなんだと思いました。
三日坊主は実写にすると「パリ、テキサス」のトラヴィスみたいな人だったんだなあとはっきりわかった。のだめでもそうだったけど、キャラクターに肉体が与えられた時、立ち上ってくる説得力ってあなどれないものがある。役者が役者であることとはこの説得力をもっているかどうか、ってことにかかってるんだと思う。
原作でのニコの気持ちのブレと、その強度に作者が耐えられなくなってあの形のままであることをどうドラマが処理するのか次回でもうわかるのかな。私が一番気になるのはそこなので、このドラマはしばらくみると思います。