初子ちゃんの思い出

野暮用でSTUDIO VOICE立ち読みしていたんですけど、「赤い文化住宅の初子」が映画化されていて今公開中だったんですね。
初子ちゃんより10歳ほど年齢を重ねていた頃、私はほぼ初子ちゃんのように家なき子リーチかかってて多方面からボコられまくって住所不定無職に限りなく近い生活をしていて、初子ちゃんは幸せになれるかなーと思いながら居候先の友達の家で連載を読んでいて、でもあれだってもう4年くらい前の話になるんだね。ギリギリ住所失わないで今の部屋を借りることができてまず買ったのがテレビで、それはフィギュアスケートの世界選手権間近だったので心置きなく見たかったという理由だったのも思い出して、ワシントンワールド時だったんですけど、村主さんと本田くんがメダリストになって、大層喜び、確かゲーブルが地元開催で銀メダルで泣いていてじんときたのも覚えているし、一番嬉しかったのは彼の銀メダル獲得だったような気もする。あの涙の意味は今ならもっとわかるけど、当時はフィギュア大国選手の地元開催ワールドのプレッシャーなんて知らない小国のフィギュアスケートファンでしたから、もっと単純に物事をとらえていたな。
その年の夏に居候させてくれた友達の舞台を見に行ったら初子ちゃんの生みの親(居候先の友達とこちらの方が友達、web2.0風に言うとマイミクのマイミク)とお会いして、「お噂はかねがね」なんて言葉をかわしつつその言葉の中に情けとか労りみたいなものがあったのでちょっと嬉しかったのも覚えています。
あの生活の中でとりわけ鮮明に覚えていることの一つは私が初子ちゃんを読んでいる姿を友達が見つけた時の顔で、ああ私はこの漫画を無邪気に読んでいられる身分じゃなかった、読んでいる姿を見せて申し訳ないと思った。そこらへんに転がっているエロ本を拾い読みする分にはお互いにおおらかな扱いだったけど、あの身分の私が「赤い文化住宅の初子」を読んでいる瞬間に立ち会わせたのは今でも少し申し訳ないと思っています。

映画は多分見に行かないと思う、けど、きっと将来DVDかなんかで見るんだろうなとは思う。
http://www.hatsuko-movie.com/

赤い文化住宅の初子 (F×COMICS)

赤い文化住宅の初子 (F×COMICS)

って、ちょっと待った!この漫画も居候してる時に読んでました!というかちょうど連載が中断する頃で雑誌の編集部と作家の間の話が噂になってた頃だ。

「立てこもり想像させる」と差し替え 日テレ系の連ドラ
2007年05月22日19時53分
 日本テレビは22日、同日夜に放送予定だった同局系の連続ドラマ「セクシーボイスアンドロボ」の7話目の放送を、急きょ2話目の再放送に差し替えた。主人公らが立てこもり事件に巻き込まれる7話目の展開が、愛知県長久手町で警察官ら4人が死傷した発砲立てこもり事件を想像させるため、変更したという。

 同じく放送を予定していた系列28局(異時放送1局を含む)も差し替えた。7話目の放送は未定。

http://www.asahi.com/national/update/0522/TKY200705220372.html

えーきょうセクボだと思って楽しみにしてたのにー。