自民党ハト派は絶滅危惧種なのか

宮澤喜一が亡くなったというのは意外なことに結構ショックで、時事放談なんかでここ2,3年見ていた分にはそろそろ覚悟しなければならないとは思っていましたが、でもやっぱりショックで、後藤田正晴さんが逝かれた時(そういえば献花しにいきました)、後藤田さんより宮澤元首相の方が先に逝きそうな雰囲気だったので、それに驚いたこともあったけど、死因が老衰というのはなんかいいな、と思った。
とまあ、まとまらない文章をしたためる程度に混乱しているというか弱っているというか、自民党ハト派と呼ばれる人たちの思想信条と私のスタンスが一番近いので、そういったあたりの重鎮と呼ばれる人々が消えていくことに大きな喪失感を覚えるらしいのです。橋龍も一応ハト派ではあったと思いますが、経世会(そういえば経世会七奉行で生き残っている人って自民党にはもういないんですよね、生き残りが羽田孜渡部恒三小沢一郎民主党の人間だけというあたりに感じ入るものがある)(というか、奥田敬和以外は自民党離党した人全員存命という)より宏池会萌えの人間としては、橋龍死去より宮澤喜一死去の方が重いです。橋龍は奥さんの方がむしろ気になる。地元を(橋龍の地元って倉敷だったか!)橋龍の奥さんがどう守ってるのか一度見てみたいと思ってた。あの奥さんの人気が地元ではすごいと小耳に挟んでから、中央のニュースで映る奥さんの姿を見ていて、いわゆる水野真紀的な代議士の妻とは違うなあ、姐さんだなあと思っていたら、橋龍死去の時、「葬式だけは私の手で送り出したい」といってて、その正妻としてのプライドにグっときました。旦那の女性関係をネタにして笑い飛ばしていてもやっぱり色々葛藤あったのだなあって。
Wikipediaみたら橋龍死んだのって去年の7月1日だったみたい。宮澤喜一が今年の6月28日だからだいたい一年なんだね。
あと後藤田さんは郵政選挙のあたりで、小泉チルドレンが国会に初登院とかそのあたりで亡くなってたなあ。
郵政解散の前に永岡議員が自殺して、今回松岡農相が自殺して、政治ってリズムがあるんだなあと思った。
現役閣僚が自殺するというニュースの衝撃で私はしばらく比喩じゃなく寝込んだし、多分、あれから一ヵ月経って今初めてここに松岡農相の自殺のことを書いたと思うんだけど、自己責任を押し進めて行き着く先が現役閣僚ですら自殺する、自分の身内ですら見殺しにする内閣が私の国の内閣なのかと思ったらズドンと落ち込んで、自殺対策を任されている張本人が自殺をしたという事実がきつくて、なんか色々虚しくなってました。
今、朝生やってるけど、みんな年金や社保庁の話ばかりだなあ。ここ最近の討論番組見ていて、与党も野党も不自然なくらい松岡農相自殺については触れてないんだよねえ。現役閣僚が自殺したということを忘れさせたいのだろうか。年金も社保庁も大事だけど、私は農相が自殺したということだってこの問題と地続きだと思っているのに(どうつながっているか感覚ではわかっているんだけどうまく言葉にできなくてこれ書くのは迷ったけどやっぱりそう思うから書いておきたい)、そこは切り離されている現状が気になっています。