久間章生の真意はどこに?

史上最軽量級内閣の面子の中で唯一重みがあった久間前防衛大臣が放った「原爆投下はしょうがない」発言ですが、他の閣僚とこの人は質が異なるから、政界の寝業師との異名を持つ男が軽はずみにこんな発言をするわけないから色々考えてました。長崎選出でハト派でどちらかというと反米スタンスの男が言うからには何か裏があるはずだと。この人は閣僚辞めたいがためにむしろこういうことを言ってみたんじゃないかとはずっと思ってたんだけど。一緒に大怪我したくないから先にどうやっても辞めなきゃいけないこと言っちゃって辞めちゃえ、みたいなさあ。
で、その後も次々と起こる安倍内閣(久間氏が抜けたことにより正真正銘史上最軽量内閣に)の自爆テロっぷりを見ていて、久間発言自民党の伝統の派閥争いが絡んでるのかなあとやっとそこまで思いが至ったというか、それでいいのかな、と自分なりにおさめることにした。
要は経世会と清和会の戦いなのかと、遡れば角福戦争に行き着く伝統の自民党内ゲバかなと。
と思って検索したら、こんな記事書いてたのね。産経マニアックだなあ。

清和会VS経世会…浮かび上がる怨念の構図 参院選後の政界再編視野

 参院選の投開票日(29日)まで残り10日間となり、自民党安倍晋三首相(総裁)と、民主党小沢一郎代表の政権をかけた戦いの色が濃くなりつつある。そんな中で浮かび上がるのが、故福田赳夫元首相が創設した旧清和会(清和政策研究会町村派)と、故田中角栄元首相の流れをくむ旧経世会平成研究会津島派)の40年近い「怨念(おんねん)の構図」だ。ジワジワ現実味を帯びてきた参院選後の政界再編も、実態は「政党の衣をかぶった派閥抗争」と言えなくもない。

 旧経世会の末裔(まつえい)である小沢氏に対し、敵意むき出しなのは小泉純一郎前首相だ。

 「小沢さんは、田中派の全盛時代に主流派で力を振るった人だ。鳩山由紀夫幹事長も同じだ。それが野党の党首として自民党を追及しているんだから何が何だか分からない」(6月26日、横須賀市
 「小沢さんはかつて主流派にいたとき、私は反主流派だったが、小沢さんらの方が『自民党はダメだ』と出ていったんじゃないか」(7月7日、京都市

 福田赳夫氏に長く師事した小泉氏の旧経世会への怨念は根深い。平成3年には、経世会打倒を狙って加藤紘一元幹事長、山崎拓元副総裁と「YKK」を結成。首相就任時のスローガン「自民党をぶっ壊す」も実は「経世会をぶっ壊す」がホンネだったといわれる。

 森喜朗元首相も小沢批判の急先鋒(せんぽう)の一人。17日も盛岡市で「小沢さんは改革の名の下で自民党を出て、新党を作っては壊し、作っては壊し…。小沢氏の言う政界再編なんて今までやってきたことを繰り返すだけだ。改革なんてできない」と吐き捨てた。

 昭和45年の角福戦争以来続く経世会と清和会の怨念は根深い。経世会が権勢を振るい、旧清和会が辛酸をなめる構図が長く続いたが、平成12年に森氏が首相就任以後は立場が逆転。旧清和会は、小泉、安倍と3代続けて首相を輩出し、国会議員88人(首相、幹事長を除く)を擁する自民党最大派閥となった。一方の津島派は81人の大所帯だが、現職閣僚はゼロでかつての勢いはない。

 ところが、年金問題民主党が勢いを持つと様相が一変した。小沢氏は「14年前に1度失敗したので、今回こそは何としても成功させたい」(1日、党首討論)と政界再編に強い意欲を表明。参院選で与党が過半数割れしても政権交代は不可能だが、「小沢氏は参院選を機に自民党内の反主流派に手を突っ込み、政権を奪取する腹だ。狙いは清和会包囲網にある」(閣僚経験者)との見方が強い。小泉氏が活動を活発化させたのも、この動きを察知したからだとされる。

 自民党内にも清和会への反発はあるだけに、参院選自民党が敗北すれば、このシミュレーションは現実味を増す。カギを握るのは、かつて旧経世会とともに主流派の一角を占めてきた故池田勇人元首相の流れをくむ旧宏池会系(古賀派など)の存在だ。

 現在は古賀、谷垣、麻生の3派に分裂し、麻生太郎外相、丹羽雄哉総務会長らが安倍首相と盟友関係を結ぶ一方、古賀誠元幹事長と谷垣禎一財務相は政権に距離を置く。かつて宏池会を率いた加藤氏も水面下で民主党議員と頻繁に接触するなど、旧宏池会が旧経世会と旧清和会両派の間で揺れ動く構図も変わっておらず、参院選後の政界再編を視野に入れた動きを続ける。

 一方、民主党内にも、反小沢勢力が少なくなく、小沢氏の思惑通りに政界再編が進むかどうかは微妙だ。自民党中選挙区時代の派閥抗争を知らない議員が多数派となっており、「親分同士の権力闘争につきあうのはまっぴら」(自民若手)という冷ややかな声も上がる。

http://www.sankei.co.jp/seiji/senkyo/070719/snk000.htm

つうことは久間発言経世会をルーツにもつ者同士のアシストとも考えられるわけですね。清和会に牛耳られている自民党よりは元経世会七奉行小沢一郎を助けた方がましだと。清和会に媚びない自民党員は今冷や飯喰らいだからなあ。久間さん衆院議員だから参院選直前にこれくらい言っても自分の選挙の時にはほとぼり冷めてるか掻き消すくらいの策は講じることができる人だから、まあこういった先を見通して腹芸できる人というのはかっこいいなあと思います。私全くできないから。

それにしても、比例代表候補一覧見たけど、民主党の比例候補の肩書きの「前衆院議員」の多さが泣ける。郵政選挙のしわ寄せがここに、というか、そっかあれでこの人まで落選したんだっけ、という名前がちらほらいて、あの選挙の異様さを思い返したのです。

郵政選挙と今回の年金選挙(こういうネーミングに落ち着くでしょきっと)を見ていると、争点作りは選挙において本当大事というか、初動で風と波を見極めてつかむことの重要さ、もうほぼこれで勝負が決まってしまうくらい重大なものなんだなあと勉強しています。これが簡単に津波というか地滑りというか、そういう大災害規模まで行くのはたまたまなのか、そういうシステムになってしまったのか、時代なのかはまだよくわからないや。

とか投票一週間前に書いてるけど、この間にまた何か起きるんでしょうなあ。そして私のこれが一週間後にはいい笑い者になる可能性もあるんだけど。

投票日一週間遅く設定したの完璧裏目だよね。途中にサラリーマンの給料日挟んじゃうんだもの。住民税があがって地味に困るのは、国民保険が住民税を基本に負担額が決まってしまうことで、いくら所得税と住民税の配分変えただけと説明しても、その配分を変えたことによって国民保険の負担額も自動的に上がってしまう。この問題についてほとんどどこも触れてないのな。国民保険の負担額があがるってのも家計に結構なダメージだよ。税金→保険→年金→社保庁なんて簡単に連想するよね。原発事故→久間発言も連想できるし。
でも、22日投票だったら中越沖地震の被災地はどうやって選挙やるつもりだったんだろう。どう見てもあの避難所は投票所になるっぽい雰囲気なんだけど。
と思って検索するとやっぱり記事はあるんですね。この時期どこの新聞社もお祭り騒ぎで気合い入れてんなー。

被災者の1票守れ 入場券なくても可、投票所変更も

 新潟県中越沖地震は、29日投開票の参院選にも大きな影響を与えそうだ。家屋の倒壊などで投票所入場券を紛失した被災者はかなりの数にのぼると見られ、総務省は、本人確認できれば投票できることを周知するよう新潟県選挙管理委員会に伝えた。さらに、投開票が行われるはずの学校や公共施設などは避難所として使用されている場合も多い。どこまで作業ができるのか、被災地の各選管は頭を抱えている。

投票所として使われる予定の柏崎小学校の体育館。20日現在約150人が避難している。この日は、東京のNGOが、仕切りや床に敷くために使う保温板を配った
 「入場券がタンスの下敷きになって見つからない。家の中には入れない。でも投票には行きたいんだ。そういう声をたくさんいただいた」

 新潟選挙区(改選数2)に立候補したある候補は地震後、県内の国道沿いでマイクを握り、被災地での様子を語った。

 柏崎市選管は今月11日、7万7548人に投票所入場券を発送した。その5日後、震度6強の地震が発生し、900棟以上が全壊。倒壊を免れた住宅でも、食器棚がひっくり返るなどの被害が出ている。室内には物が散乱し、入場券を探すどころではない被災者は多い。

 総務省によると、入場券を持たずに投票所を訪れても、選挙人名簿と照らし合わせるなどして本人確認できれば投票は可能だ。同省は17日、県選管にファクスを送り、通常通り投票できることの周知を求めた。

 柏崎市選管には、紛失した場合の問い合わせは今のところ寄せられていない。「まだ混乱されているからでしょう」と、被災者の置かれた状況を推し量る。

 市選管自体も地震の影響は深刻だ。15人体制で参院選に臨む予定だったが、他の部署から応援に来ていた職員が本来の業務に戻るなど体制の縮小を余儀なくされている。

 なんとか要員を確保できたとしても、そもそも投開票できる場所があるのかという問題もある。

 柏崎市内では20日現在、59カ所の投票所のうち4割を超える26カ所が避難所となっている。避難者は1万人を超えたピーク時から20日夕方には約3100人にまで減ったが、自宅の倒壊で行き場のない人は多く、減るペースは鈍化しそうだ。市選管は「投票所の変更もあり得る」としている。

 刈羽村の場合、村内5カ所の投票所のうち、避難所となっている第2体育館での投票をすでに断念。近くの刈羽小学校を投票所にすることを決めた。開票所にする生涯学習センター「ラピカ」にも20日現在80人の被災者が詰めかけ、村内最大の避難所となっている。そのため、施設内の別の場所で開票作業にあたるという。

 今年は、統一地方選参院選が重なる12年に一度の「亥年(いどし)選挙」。もともと選挙疲れで参院選投票率は伸びないと言われていた。そこに震災が追い打ちをかけた。

 期日前投票も激減。柏崎市では15日に185人いたが、地震翌日の17日は8人、18日は16人にとどまっている。

http://www.asahi.com/politics/update/0720/TKY200707200576.html

災害対策って普通にやれば与党有利と言われるのに、今回そんなムードないんだよなー。若さだけじゃやっぱダメなんだと思った。
つうわけでダッカ事件なんかで修羅場をくぐってきて閣僚経験者でもあるのに小泉旋風にやられて前の総選挙で落選した石井ピンさんの名前を比例代表では書くことに決めました。ピンさんみたいな人が国会にいないとやっぱり淋しいのです。私が妙に国民新党に並ぶ顔に惹かれるのも政治家はああいう面構えでいてほしいからで(国民新党比例代表候補者の名前って思わず投票所で目にしたら書きたくなる名前のオンパレードだよね、書くリズムが心地良さそうで)、安倍内閣の顔が気に食わないのは皆妙にツルンとしていて裏工作できなさそうで、そんなの政治家の顔じゃねえよ!政治家は清濁合わせ飲んでナンボだろ!と思うからで、私は政治家にはきちんと政治家顔(例:小沢一郎亀井静香)をしていてほしいので、リーマン顔の政治家にはあんまり票を投じる気にはならんのです。どこかうさんくささがないと逆に信頼できないのです。
石井一のこの政治家顔を見てよ、きちんと仕事できる人の顔だから。
http://www.hajimeishii.net/prof.html
http://www.hajimeishii.net/photo.html
妾の3人や4人はしっかり囲っておける政治家の方が私は信頼できるのです。妾もろくに囲えん政治家なんかに国を任せるのは不安だよ。(ピンさんが妾囲ってるのかどうかは知らん、彼はもし囲ってても豪快に笑い飛ばしてくれそうな所がいい)