器用貧乏の意味を識る

私が見た謝罪会見は7/27 19時台のNHKニュース7、それだけです。
それを見た印象。
・大学側の会見設定は適切だし大学側に落ち度がないこともきちんとアピールできている。
酒気帯び運転をした当人はまだパニック中かな、とりあえず自分のやったことに対してきちんと向かい合えてはいない様子。
・2006年末の全日本で順位確定後、顔面蒼白になっている状態をテレビに映し出された時、あれは本当に反省とか自分の甘さを悔やんでいる顔でしたが、今回まだ「なんで自分だけ」と考えている甘さが見えたかなと。
・本当に心から悔やんでいる時は泣かないんだとわかってしまったからなあ。
・無自覚でしょうが「大学の試験と連盟の合宿が重なって(それでしんどいしあんなきついスケジュールなんやからしゃあないやんか、この後すぐ野辺山にもいかなあかんかったし)」とカッコ内は勝手に私がその顔付きと喋り方から読んだ行間ですけども、ここで大学やら連盟やらの名前を出したのは逆効果。同じ大学に通っている高橋はどうなる?大学の試験をとって合宿参加しないという判断をした中野の例もあるが?と突っ込まれることにもなるし、そもそも当事者と一部の熱心なフィギュアスケートファン以外にはスケジュールのきつさなど伝わらない。殺人的なスケジュールと大人の事情が絡み合っていたのは言わなくても私達は知っていたのだから、ああいうチラ見せはうんざり。だって他の選手もそれぞれ事情抱えてるんだもの、事情抱えていてもみんな耐え忍んで頑張ってるんだもの、試験と合宿が重なってしんどいことは言い訳にならない。
・ここはただひたすら黙って謝罪と反省していることだけを繰り返すべきだった。「俺運悪かっただけやん、なんでこんな会見出なあかんねん」とちょっとでも思っていてそれを顔に出してしまえば謝罪会見として成立しない。
・確かに運は悪かったかも知れないが、それよりまず酒気帯び運転は悪いことだという自覚が足りていなかった。運が悪い>酒気帯び運転して捕まった、ではなく酒気帯び運転して捕まった>多方面に迷惑をかけて申し訳ない>これからどうなるんだろうという不安その他もろもろ>運はまあ悪かったよね、でもやったことは悪いことなんだからしょうがない、こういう順番であるべきです。
・大学側も、もう少しこういう会見の時のための知恵をつけてやれとは思った。知恵つけてたのかもしれないけど。
・あの会見は致命傷ではないけど本当に反省しているとはまだ読み取れなかったから私は判断保留中。
・全日本の時は本当に自分と向き合えていたんだと思う、でもワールドの結果と向き合うのはしんどすぎてずっと目を背けていてここまできちゃったんだと思う。
・さすがに今回のことで自分と向き合えなかったらアスリートとしてではなく人間としてダメな人になっちゃうから、ここで彼の甘さが消えるともっといいスケーターになれると思ってますので、関西の土壌に甘えず頑張ってほしいです。
・私、関西ってやたら男の人に甘い甘すぎる土壌だと常々思っていて、関西出身の男の人と付き合っていて難儀なことになった経験多数。
・なので関西弁喋る男は信用できんと頑なになっているのですが、私のそういったネガティヴなイメージを吹き飛ばしてもらえたらありがたいなあと思う。
・そもそも私が、そのスケーティングの魅力に抗えなくなっていたにも関わらずなかなかそれを認めたくなかったのは「関西弁喋る男、しかも末っ子」だという部分がひっかかっていたからです。
・そういう人々にロクなイメージを持てない人生を送ってきました。
・私の個人的な苦手意識が払拭できたら織田さんは本物になれる。高橋さんに関しては地元は関西じゃないという部分でちょっと気持ち的に楽になっていたが、織田さんはこってり関西の土壌で生まれ育っている男の人だから、私は彼が甘さを捨て自分をどこまで追い込めるかに賭けてみたい。
・関西の女の人はなんであんなにしっかり旦那のケツふきできるんだろうなあって、あれだけしっかりしてたらそら男どもはふぬけになるわって、一緒にいてあれだけ頼りになってらくちんで甘えさせてくれてバイタリティあって。私あの人たちにはかなわんなあと思います。私は絶対ああはなれない。
・私にとって関西は外国。あの文化はちょっとシベリア流刑的な要素も入っている負け犬文化育ちの人間にはわからん。忍耐は美徳じゃないんでしょ、関西って。とりあえず関西の男にとっては。
・風をつかめると呆れるほど勢いにノリまくり、でも逆境にはとことん弱いというイメージです。
・なんか謝罪会見をダシにして結局私の愚痴になってしまって正直スマンカッタ。私の出会ってきた関西人がたまたまろくでなしが多かっただけなのかもしれないです。