言葉瓦解中

人として、というか、社会人として、あまりにも今自分が他人と共有できる話題をもっていないので女子のダラベリすなわち止められらないガールズトークのようなものを全くたしなめなくてびっくりしました。最後にそのようなものをしたのは7月にPerfumeについていろいろ教わった時だと思うのですが、発売日のドカンときてる感にもびびりました。あの曲まだ出てないんだ、9月発売って遅いねえって言ってたのに全然そんなことなかった。このタイミングでブレイクだったのかと思った。日本の話題は今首相とPerfumeで回ってるみたいよ。あ、あとヱヴァンゲリヲン?「日本は」じゃないな、「私の周囲の人々(私の周囲、それは有り体に言うとマイミク)は」だ。
もうねえ、ほんと言葉が出てこなくて困るんですよ。失声症状なんかの過去に経験したそういう困り方ではないんですけど、最近めっきりニュースや芸能に興味がなくて、世間話用のネタを仕入れることも放棄してたら人はここまで他者とコミュニケートできなくなるのか、他者とのコミュニケーションってそれほどうすっぺらいものだったのか、と思いながら冷静と八方美人の狭間でアワアワしてる。

とりあえず書き留めておきたいこと
・駅で隣り合わせた安倍首相辞任の報を受けた安倍首相出身校の高校生の会話が印象に残りました。
「安倍さん辞任するんだって、まわりに恵まれなかったよね」
ってなんかすっごいその発想、彼を育てた学校の生徒の発言ぽくて。「さん」付けしてるのが余計それっぽくて。
・政治家(公人)としてはどうかと思うがひとりの人間に対しては普通に体調心配です。
・実家の父がどこからかスキャナを入手したらしく小さい頃の姉弟写真を送ってきた。私の顔のパーツが小さい頃からほとんど変わってなくて驚いた。親が撮った写真の何気なさから却って彼等が私達にそそいだ愛情が伝わってきて泣けた。写真というメディアの持つ力はこういうことなのかと思った。私は確かに彼等に存分に愛されていたのでした。初めて実感したかもしれん。もうすぐ31というところで初めて。私は彼等の愛の大きさにしっかり応えなければという気持ちが強過ぎてそのあまりの大きさに途方に暮れてしまって自分一人で勝手にがんじがらめになっていたのではなかろうか。もっと自然に甘えたりすればよかったなあ。甘えることが一番の期待に対する回答だったのかもなあ。
・私はもう自分がすり切れる仕事から足を洗いたい。が、なんとか3月あたりにどさくさにまぎれて立つ鳥跡を濁さずみたいな足の洗い方をできるように道筋をつけたい。
・姫の不倫がどうとかもうそういうの全然知らなくて。興味なくて。いよいよ俗世間から浮いた人間に。
・相撲観戦中、一緒に観戦してる仲間に思わず「黙れ」と言いそうに。私は本当に協調性がない。鉄火場モードに入ると全然人に気を遣えないですね。どこでも雀荘ノリ。これ競馬場でもサッカースタジアムでも一緒なんだけど。フィギュアスケート観戦においては言わずもがななんだけど。ほとんどその世界を知らないで初めて生で観たものにすらミーハー女子にはなれなかった。同行者達に(初生観戦は一緒のラインなのに)お前等は何も見ようとせんでピーチクパーチク、と説教を垂れそうになるも、彼女達の無邪気な楽しみ方ももちろんアリなのです。というかむしろうらやましくもなった。私みたいにギーって入り込んで疲れて次の日は寝込む、とかそっちの方が難儀。
・でもすぐそこで勝負している存在があるというのにミーハーなことを言ったりやったりする気にはどうしてもなれなかった。そういう人が近くにいると(普段それなりに仲良くやっているのに)負担だった。自分でやる気になれないのはいいけどそういう人を負担にするのはどうかと感じて(だって普段は仲間なのに)、放置したり聞き流したりできない性分が嫌になったので、そういう技術を身につけたい。
・私が誰かと一緒に行動する時は私の性質を放置とか聞き流しできるスキルを持っている人か同等のテンションまでもっていける人じゃないとダメなんだろうなあ。
・仏像顔と言われ。仏像顔と言われてすぐ思いつくbirdにも小池栄子にも私は全然似ていないが?という気持ちが顔にすぐ出ていたらしく、仏像というか観音とかそういうの、とフォローになってるんだかなってないんだかよくわからない言葉が続けられた。ってそれ名古屋の浅田さんちの二女の方がたまに言われてることですよね?私はその方とは全く似てませんが、無駄な神々しさは自覚せざるを得ないくらいはあるのかもとは薄々感じ始めているところでした。
・どっちかというと近寄りがたい系じゃなくて親しみやすい系のそれだろう。内面の気難しさがこれほど外に漏洩しないのもここまでくると才能として扱いたい。
・ぶっちゃけ小さな頃から西洋東洋問わず宗派問わず神々しい系のわけのわからん褒めそやしや口説かれ方は多かったです。一線を越えた崇拝の対象にならないように逃げ回ってたけど逃げ回っていたと記憶しているということは追い回されていたんでしょうねえ。
・あれだけ厭世的な頃でさえもそういう言われ方はしたもんな。
・性格がぼんやりしたお嬢さんそのものだったら私はいとも簡単に自他ともに幸せそのものな人間になれていたのでしょうけど。
・かといって自分の人生や性格の全てを気に入っていないわけではないですよ。
・自分で開墾した自分は不器用でも愛おしいものです。不器用なので努力の仕方はごく自然に覚えた。意外とこれは重要だ。30過ぎて努力の仕方がわからないという壁にぶつかっている人は不器用な人間より悲惨だと思った。不器用な人間にしかわからないものをわかっていることは大きい。
・どうやっても汚れきれなかったなあ。所詮朝ドラヒロイン顔と雰囲気。もうでも朝ドラヒロインつう年でもねえなと思ってたら朝ドラヒロイン顔は年をとると釣りバカヒロイン顔にスライドするらしいです。
・まあでもこの年までくると内面と外見のギャップに振り回されることはだいぶ小さくなる。若ければ若いほどしんどいものじゃないのかしら。本格的な自我が芽生える思春期あたりから20代半ばくらいの10年間は目も当てられない。ある種の人間にとっては一般論として適用してよろしいかと。