負け組頑固者三代

医療貧乏ろくでなしとして名を馳せている私ですが、NHK杯行くんですよ。ちょっとねえ、シャレにならないほどの年収なのにねえ、なんでチケットとっちゃうんだろうねえ。かなりなろくでなしで金の使い道が明らかに間違っているのですが、そんな金があるなら他にやることあるだろ、などと親に怒られないのは両親がフィギュアスケートファンであるからという一点のみで、過去に他の事でこういうことやらかすと激怒されていました*1。趣味が一致してよかったよほんと。
で、今年の大会が仙台なので、ついでにうちのルーツ(父方が元会津藩士)でも訪ねてみようか、と会津若松に寄ろうと思って、じいちゃんに探りを入れてみた。じいちゃんが家系図まで持ち出して電話口で詳細に説明してくれたのですが「うちは負け組」「賊軍は」「あの戦争(戊辰戦争のことです)で全て失い」などというフレーズ満載でご先祖様の苦難の歴史を思うとポカーンと生きているのがなんだか恥ずかしくなりました。で、じいちゃんの講釈をまとめると、うちは会津には何にも残ってないと。とりあえず山のぼっとけばいいんじゃねえか、という至極投げやりなことになりました。じいちゃんちは青森の山の中で近くに鉄道が通ってなくて行くのが大変なんですけども(ほら負け組で賊軍なので明治のご一新でお家取り潰しになって流されたから、そんでずっとそこに住み着いてるから)、かつて鉄道をひく時に、伝染病が入ってきたら困る、という理由でそこらへん一帯に鉄道が入ってくるのを拒んだという話もきいて愕然。いつの時代なんだと思ったら昭和みたいだったよ。

ハードコアなご先祖様の話をハードコアな東北訛りを聞き取りつつメモっていたのでなんだかカオスになりつつも、そういえば父親は大学時代を仙台で過ごしたんだった、と思い出し、仙台の情報を何か持っていないかメール送ってみた。

そしたら青葉城恋唄うちのオトンVer.が返信メールにのってやってきた。父ちゃんの青春話の中に観戦やグルメや観光やなんかそういうとにかくお得情報は全く読み取れなかった。

普段音沙汰ない孫や娘がこういう電話やメールを送るから、多分、気合い入ってしまったのだろうと思うので、普段から声かけしない私が一番悪いんじゃないか、という気もした。

東北には縁もゆかりもありまくる家系なので、逆に、欲しい情報以外の情報ばかりが集まってます。

という我が家ほのぼの話を書き綴ろうとPC立ち上げたら父ちゃんからPCにメールきてて、交通事故起こしたと。全然ほのぼのしてねえよ!自転車と接触事故だと!母ちゃんに怒られたと!それは当たり前だ。ぶつくさ言ってねえで自転車に乗ってた人がたいした怪我じゃないことを不幸中の幸いと喜べよ!

*1:書いてから気付いたが、それは私が競馬だったり麻雀だったりにハマってやらかしていたからフィギュアスケートと同じ次元で語れない気がした。自分の中では同じ次元でも他人からみたら同じ次元じゃないよね、博打とスポーツって