「チャンピオン」の肩書きに囚われなくとも

女子公認ブック安藤美姫さんインタビューを読んで、彼女の不調というか変調についてこれが原因だろうなと思うのは、彼女が自分で口にしている「これからはチャンピオンらしく滑らなきゃ、って思います」この部分に凝縮されてると私は思いました。
チャンピオンらしく滑らなきゃ→チャンピオンらしく見えなかったらどうしよう→チャンピオンらしくってそもそもどういうことなのかわからない→わからないから体動かない、わからないから戸惑って涙が出る
こういうことじゃないかなあ。これ、自分の経験から推測しただけだから、安藤さんに関しては見当外れかもしれないけども、でも、もし、そうだとしたら、そんなに気負わなくても、安藤さんの滑りってチャンピオンの肩書きを持つ前からチャンピオンらしい滑りだったから、チャンピオンの肩書きにかかる責任感なんか気にせずただ滑ってるだけでそれらしく見えるはずだから、気負う事ないと私は思う。失敗したらどうしようとか、そういうのも気にしなくていいと思う、だって今までのチャンピオンだってみんな失敗してるもの。安藤さん、スケートに対する気持ちが強過ぎて、誠実過ぎて、こうなっちゃってるんだと思うから、私は彼女のそういうところ好きだから、悪いことじゃないと思うよ。そういう面があるから魅力的なスケーターなんだし。
私ねえ、去年のエリックボンパール杯キム・ヨナが優勝決まった時に真っ先にかけよって祝福していた安藤さんが大好きなんだ。そういうことできるのって既にチャンピオンの心の器をもってる人だからだと思うんだ。そういう優しさが何よりチャンピオンらしさだと思うの。だから、美姫ちゃんは今までと心の持ち方を何一つ変えることなく滑っていられればそれがチャンピオンの滑りになるよ。チャンピオンとはなんぞや、と難しく考えないでも、既に今まで美姫ちゃんが味わってきた経験からあなたにはチャンピオンの器が備わっているとみんなわかっているから、それこそI believeでいるだけでいいんじゃないかなあ。自信つけるのって難しいけど、美姫ちゃんは既に己の中に備わっている自信と自分の魅力に気付いていなかったり薄々と気付いていても否定しているだけだ。

日本女子フィギュアスケート公認ブック2007-2008

日本女子フィギュアスケート公認ブック2007-2008

上記の本、読み応えありました。もうちょっと書き足すかもしれません。