部屋と通販と私

仕事は在宅、買い物は基本amazon楽天パルシステム。そんな引きこもりライフを満喫中(外出は基本週一回の英会話のみ)ながらも、たまには外に買い物に出なければいけない時もあるわけです。

それがうっかり代官山のショップに取り置きを頼んでしまう場合もあるわけです。
うっかり炎天下の真夏日に外に出る羽目になり(ポカリ1リットルのボトルを携えて)、うっかり商品の額を間違えててカード支払いになり、どうせなら旧知の店がどうなってるかも見に行こうとしたら、脳内地図と町の変貌のギャップを修正できずあっけなく迷子になった。
代官山、5年くらい前に仕事みたいなもんできたことはあるけど、プライベートで買い物って10年近くなかったんじゃないかと。
同潤会アパートの写真撮ったよなあ、あの土地は今どうなっちゃってるんだろう?と思った瞬間、目的地がその跡地に建っているテナントに入っていたことを思い出し、あー10年前の私はうだるような暑さの日でも日傘など持たず平気でこの街を闊歩してたのか、と。

ここからcobaサブカルと私。
サブカル(笑)」という名のおがくずしかつまってない脳味噌の記憶が確かならば、cobaさんはピカソと同じセントジェームスのボーダーを愛用しているはずです、というか、そのボーダーシャツ着用の姿をパブリックイメージとして浸透させているはずです。
そんで、なんかその逸話に無駄に感銘を受けて、代官山のセントジェームスのショップにいったのが大学生の私です。もちろんエルベシャプリエのバッグをもってアニエスベーのボーダー着てるわけです。そういう種族だったから。
そんな頃、大学で、教科書やら本やらCDやらを大量に持ち運んでいた所に、フランス語の授業が一緒の友達に声かけられ振り返った瞬間に一番上にあったCDを落としてケースを壊しちゃったんです。それがcobaさんのCDだったの。(『sweet poison』かと思ったけど、もっと前だ。これ、カヒミのライブいった時にcobaさんきて弾いてた気がするんだけど、そこらへんはどうだったんだろう)(あ、『33GIRI』だわ、当時ポルトガル音楽にハマってたはずだから)
()内はまあいいとして、あの高橋さんと宮本さんダブルネームでコラボってるSPの最初の効果音あるじゃないすか。あれ聞くと、「あー、あの時落としてcobaのCDケース壊したんだよなー」って思い出してしまって、サブカル(笑)サヨク(笑)サバービア(笑)つう時代が遠くなったんだなあって思って、違う意味でうわあってなって、そのセントジェームスの店を探すのに偉い難儀して、辿り着いたら辿り着いたで偉い駅近で、青い鳥…と心の中で呟いて遠くに行きそうになるが、目の前を闊歩する青春スーツを着込んでる若者たちに思いっきり現実に引き戻され勝手に気恥ずかしくなった次第です。

やばい、代官山ださい。田舎もんが気負って背伸びする「都会」、それを体現してて、ひどいことになってた。「なってた」じゃない、昔からそういう場所だったと気付いてしまった。かつては自分がその一翼を担っていたことをつきつけられ、めちゃくちゃ顔真っ赤。確実に火傷という名の日焼けだけじゃない赤さでした。