「ありがとう」は魔法のことば

知っててよかったスパシーバ!18日の木曜日にあるモスクワ出身のピアニストのコンサート(この件に関しては後日きちんとまとめたい)にいったんですが、物販でCDよりやっぱり詩集に目がいってしまいそれもってサインいれてもらった時に「スパシーバ」つったらこっち見て目を合わせてニッコリしてくれたんですよ。前の人々の「サンキュー」は総スルーだったのにやっぱ母語最強だな、母語で「ありがとう」ってなんて言うかこれから何か見に行く機会があったら調べよう、と思ってたら日曜日にDOIがあった。日本語「ありがとう」英語「サンキュー」フランス語「メルシー(発音的にはメゥスィーが伝わりやすいのだろうか)」ドイツ語「ダンケシェーン」ウクライナ語(はわからないけどロシア語でいいかな)「スパシーバ」、ここまではいい、だが、チェコ語は脳内インプットされてない。つうことで調べた。
http://www.ryucom.ne.jp/users/jr6tpd/language.htm
http://members.at.infoseek.co.jp/house_cz/language.htm
チェコ語「ジェクイ」だそうです。ヴェルネルファンは脳味噌の皺に刻んどけ!うまくいったら茶目っ気たっぷりの青い目で顔のぞかれますよ(私は60過ぎの巨匠からでしたけど)。ゾクっとしたわ、あれ。BBLとか東京バレエ団の人々が何かにつけて「ベジャールさんの青い目を思い出す」的なこと言ってる感覚がちょっとわかった気がした。あとかなり関係ないんですが、かぐやから見た地球の映像が青い目のように見えて、その映像を見ると私は青い目の巨匠達のことを思い出します。

あ、ウクライナ語もあった。「ジャクーユ」ってサフチェンコファンは覚えといた方がいい。

東京ワールドでポイキオが「ありがとう日本」って紙に書いたものをフリー終わった後のキスクラで掲げてくれた時にこちらこそありがとうだよ、と思ったんだけどフィンランド語で返せなくて悔しかったので2年とちょっと後だけど書いときます。「キートス スザンナ(kiitos Susanna)!」
あれは東京ワールドで心に残るベスト5に入る美しい光景でした、私にとっては。だって私まさか自分の国で自分の目の前で彼女が世界選手権で滑るのを見られるとそもそも思ってなかったんです。いつから好きだったのかはわからないんですけどソルトレイクからトリノまでのどこかのタイミングで好きになり、モスクワワールドでは既に気にしていたことは覚えてるから(当時のコーチのスプーンおばさんみたいな雰囲気こみで大好きだった)、トリノ五輪シーズンのプログラムを見た時、ポイキオがグレたと心配してみたりもしました。いつ変えるんだろうか、と気を揉んでいたら五輪までグレっぱなしで驚きました。そのポイキオが更正して東京にやってきました。彼女らしいパフォーマンスで入賞してこんなに素晴らしいスケートを見せてくれて何より日本に来てくれてありがとうと思っていたら彼女の方から「ありがとう 日本」とあらかじめ仕込んだ紙を見せてくれてなんといっていいかわからなくなりました。そのシーズンの大一番の4分を滑り終わった直後のキスクラでおもむろに紙を広げて、そしたら出てきたのはやけに達筆な日本語だ。もうほんとただただありがとうってでもフィンランド語わからないやくやしいなあって、だからなんといっていいかわからなかった。
みんな最近の花試合のエキシビションアメリカチームが「どうもありがとう 東京」とやったパフォーマンスのことばかり話題にするけど、その2年前に彼女がやったことは忘れているのか見ていないのか興味ないのかどれなんだろう?あのパフォーマンスに既視感を覚えたという記述や話を私見たり聞いたりしてないもん、不思議すぎるほどに。会場だって目と鼻の先だし両方行ったお客さんだって多いだろうに。純粋に気になったりちょっと腹が立ったりもしていたが、もうみんないっそのことこのまま忘れてしまえば私と彼女だけの大切な思い出になるからその方向で忘れてほしいとすら思い始めた。だからポイキオの「ありがとう日本」は私だけの個人的な思い出にするから是非皆さん忘れてください!チームアメリカはなんぼでもくれてやるからポイキオは私から奪い取るなよ!約束だよ!