最近の音楽
・ずっと両方を見て誰かに似てるんだよなあ、とひっかかっていた誰かと誰かが繋がってすっきりする。エレーネ・グリモーとマーリー・マトリン。
・京都賞のブーレーズ講演にいきたいが絶対にNHK杯直後のそんな時期に行けないのでどなたか潜入してtsudaってください。
http://www.inamori-f.or.jp/ja_topics_090924_04C.html
・8月のNHK-BSのアート枠が『カラヤンの芸術』だった。カラヤンアレルギー持ちとして20年くらい生きてきたのであるが、気乗りしないけど一応押さえてみた。
・カラヤンアレルギーを克服してその素晴らしさに涙する私がいた。
・特に1973年収録(たぶん)のブラ1が最高すぎた。あっちの世界に連れて行ってもらってあっちがみえたよ。
・で、これ絶対のだめのブラ1描写のネタ元だろうと7巻と8巻をたぐり寄せて検証。
- 作者: 二ノ宮知子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/10/09
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・一人でキャッキャと検証やってるうちにのだめの新刊が出てた。読んだ。『3月のライオン』の新刊と一緒に買ってこっち先に読んでボロ泣きしたので千秋のモノローグで爆笑した。自分、天使か。そこ認めんのか。いやわかるけど。
- 作者: 羽海野チカ
- 出版社/メーカー: 白泉社
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・だが私にもあの坊ちゃん的なところがあって、それが短所なのでありました。あの坊ちゃんは男子だからまだいいけど、常在戦場である女子の政局では逐一振る舞い方を間違える。それは確かに正論だけどそれをその状況で言うのは正解ではないということばかりやって、なんかもう浮世離れってことになるの?女子的にナイわ、しかもポテンシャル的にそれをお前だけは言っちゃいけないだろうということになり、女子の衆議院解散とかの発端になる(そんで思いっきり逆風の選挙戦を戦う羽目になる)。政策ヲタの政局オンチなんて人が現在の政界にも数人いますが多分そういうことです。
・「シュトレーゼマンみたいな大人になりたい!」と言った舌の根が乾かぬ間に「グールドみたいに生きる」(『知るを楽しむ』の再放送見た)、とか言い出して周囲を困惑させるも、根本は「一芸のためのみに生きて、あとの雑務とか余暇とかはもうその一芸をいかに活かすかを考えてやるかやらないか他人に放り投げるかブッチするか」というような生き方をしても「あの人はああだから仕方ない」と許されたいということなのでブレてないです。
・みのもんたに「おじょうさん」と呼び掛けられて喜ぶ人は女子だと思うので、一生女子の政局から逃れられないのかなあと思ったらすごく嫌な気分になったことを受けての「グレン・グールドみたいに生きる」発言でありました。
・ある意味男性化しないと会社というか社会で戦えない状況と、女子の政局を「働く女子」とかいう人達は両立してこなしていてすごい。私は両方から降りたいヘナチョコなんだと認識。
・ヘナチョコはヘナチョコなりに頑張って生きてます。
・PMFのドキュメンタリーみたいなのも見た。私はもともとバーンスタインによってクラシック音楽観が変わったというか扉を見つけた人間であり、深く関わっているエッシェンバッハやゲルギエフも好きな指揮者であり、自分も練習したことがある場所が会場でもあり、こっちはこっちでカラヤン関連と違う感情でボロ泣いた。
・それにしても指揮者の都合上ベルリンフィルの演奏をここ2ヵ月ほどやたら見ていたのだが、クラリネットのドイツ管の音やたらいいな、カール・ライスター(クラリネット界の神)はもちろんだけど今のBPO首席のフックス(日本の風俗好き)もさすがだなあと。
・私、今でも楽器演奏できる体だったらエーラー管に手を出す人になってたな。
・4月くらいから『あさだ!からだ!』(こっちの目的は森山開次の踊り捕獲のためだけ)と『クインテット』を続けて録画して見てるんですが、フラットさんの指使いが尋常じゃなく正確で、あれどうやって動かしてるんだろうとずっと思ってた。私は金管や弦楽器の経験はないからそれらの楽器の指使いや弓使いが正確かどうかはちょっと判断しかねるんだけど、一番きつそうなクラリネットであれだけやってるんだから多分正確なんだろう。
と思ってたらこのURL教えてもらった。
http://www.piano.or.jp/enc/musse/special/interview1.html
人形の動きで「ちょっと指がちがう」とか「おかしい」とかいうのは音楽家には感覚的にわかるのだけれど、そこを彼らもわかってくれるわけ。「あなたから見て、おかしくないように作りたい。遠慮なく言ってくれ」と、プロデューサーからも人形師さんからも言われてるんです。最初は、だから、彼らにブレスから教えたんですけど、とても飲み込みが早い。そういう人たちと出会ってこそ、この番組はできたんだよね。立ち上げ時の6年前は、最初トランペットの指は動かなかったんですよ。でも「なんとかなるんじゃない?」と問いかけたら、テグスや指貫を使って動かせるようになった。強度や重さ、ひっかかりや湿度の関係から改良に改良を重ねてできるようになって、それから撮りはじめたわけね。実際に人形の演奏を動かしてるのは、音大を出たばかりの若いミュージシャン。ボーイングや指使いをやってもらう。遠くから演奏にぴったり合う動きをやるんだから、彼らにも技術が必要。人形師さんと演奏家に譜面と台本の両方見て協力してもらって...だからすごい人口密度なんだよね。
あの指使いの疑問が解けてスッキリしたというより腰抜かす勢いで驚いた。ほんと『クインテット』の哲学すごく大事だと思うし好きなんだけど、こういう番組を作り続けるって途方も無い苦労を重ねることで、そうやってできたものを家にいるだけで気楽に享受できる幸せを感じた。気楽に見られる作りであるっていうのがものすごく重要で、きっとこれは私ができないことだから憧れてるんだとも思う。音楽部分じゃなくて人形劇部分の台本の作り込みもすごいなあっていつも思ってる。
・『あさだ!からだ!』での森山開次の踊りも同じような理由ですごいなあって思ってる。『サロメ』行きたかったな!森山開次のヨカナーンなんて絶対すごいに決まってるじゃないか!オリンピックシーズンじゃなかったら行ってたのにな!
チャコットのページにあったよインフォメ。
http://www.chacott-jp.com/magazine/news/other-news/post-16.html
世界中でその背景となる文化を生かした上演がなされていることに倣って、今回は日本文化を生かした形での『サロメ』を作る試みだという。美術や衣裳、ヘアメイクのイメージも斬新だが、音楽と踊りも特徴的だ。三絃、箏、十七絃、尺八の生演奏を取り入れて、邦楽を使った音楽劇に仕立てる。そして、サロメが踊る「七つのヴェールの踊り」を日本舞踊に置き換えて披露する。
さらに注目は、ダンサー・振付家の森山開次が、サロメが慕う予言者ヨカナーン(新約聖書の洗礼者ヨハネ)役で出演する。
あれ?ヨハネって預言者じゃなかったか?神様からのメッセージを預かって届けた人だから予言じゃなくて預言じゃなかった?でもまあそこはいい、日本文化を生かした『サロメ』ってもうこれは再演を願って今回は泣く泣く見送ります。もろもろ見送ってるのは今季はフィギュアスケートに全力投球するからですが、多分今季で燃え尽きてしまうんだろうな、と思ってもいる。少なくともアマチュアの選手権なんかに対しては。ちまちま昨シーズンのGPSの録画を今頃見てるんですが、時々コンクールでの技巧を競ってる様子にしか見えなくなっててちょっと自分の意識の変容に衝撃を受けた。
・だから今季以降、私がフィギュアスケートとどう関わるかって実はFOIのサイトで募集してるフィギュアスケートサポーター企画ががどうなるかで変わる気がします。
http://www.friendsonice.com/club/
・プロスケーターになってから超進化した人が日本にもいたことをすっかり忘れてました。彼女の周辺の可能性にかけてみたいなあって今すごく思う。
・NHK-hiの『100年インタビュー』はものすごく密度が濃くて、小澤征爾と蜷川幸雄の回は繰り返し見てるんだけど、この二人が最後に100年後の人々に呼び掛けてることって似てるんだよなあって思って、もうね、芸術に殉ずる生き方ってこういうことなんだって教えてもらってる。蜷川さんのナイフ突きつけられた話って「ああこの人嬉しかったんだなあ」って泣けた。もちろん怖かったり一般的な反応もあっただろうけど、でも芸術家にとって自分の表現したことがこうやって切実に伝わって命をかけて切実で適切な質問を投げかけてくれる客がいることって大変に幸福な瞬間だと思う。自分が全身全霊を注いでやったことが伝わらないことが何よりこわい人種にとっては至上の喜びだったと思う。
・今の酒井法子ってほんとたくさんの映画監督や舞台演出家が手がけたい人材だと思うんだけど、とりあえず北野武と蜷川幸雄はもう実際にキャスティング調整に入ってると見る。