まおちゃんまじぱん

・とにかく衣装がSP、FS両方ともマジパンに見えて不二家あたりのデコレーションケーキを友達の誕生日に買いたくなった。とくにSP、あれ絶対ケーキの上にのっかってるよね、そんで子供が取り合いっこの挙げ句喧嘩勃発、バースデーパーティー台無し、みたいな展開になるよね。TVチャンピオンのケーキ職人とか飴細工職人選手権が今あったら絶対フィギュアスケートってテーマでなんかつくってくれただろうにね。大食いしか残さないなんてつまんないよね。
・SPが去年と比べてありえないくらいどっこも変わってない、衣装がマジパンになって曲が短くなったくらいだ、絶対これ最後まで使わないだろう、絶対エキシビションパガニーニと変えるつもりでやってるだろう、変えるならどこだ、GPFでなきゃいけない理由つくるためにロステレコム終わったらか、と思ってはいたのでいちいち一喜一憂すんな、ちょっとみてりゃわかんだろこんくらい。
・マオカラーって言われると、「マオカラー文化人枠」的な顔を思い出す(例:小澤征爾大江健三郎)。毛沢東由来名だけあって左翼知識人のシンボルだよね!ゴダールで一番好きなのは「中国女」な私が言う。多分発言した張本人はマオカラーっていう襟のことを知らないと思う。
・「ベルリン・フィルのメンバーさん」「指揮をする時のマオカラ−スーツを望まれました」?誰?パユ様?とか思ったけどフックスっぽいかな(体型注目)。
http://www.masuo.net/page/mao.html
・というかマオカラー検索したら「マオカラー 指揮者」ってグーグル先生にサジェストされて、あー小澤征爾っていうより指揮者の制服みたいなもんかな、ゲルギエフとかもいつも着てるよな、と思った。

・あ、フリーはマジパンだけど不動明王みたいにかっこよかったからあれでいいと思う。ゴォーって火の玉キター!燃やされたー!みたいな感じで。
・それよりびっくりしたのはさ、ガーシュインのピアノコンチェルトへ調を使うなら「さあここで怒濤のステップだ!」って誰しも思う場所でステップ入れなかったことだね。そのフレーズ、え、そんなところで気軽に流しちゃっていいの?って、え?えー!っていう。誰だあんなことにしたの、私は陣営のその決断をした人間に怒る。これじゃ大事なところで勝てるプロじゃねえじゃん、あからさまに腹芸という点で負けてるじゃん(相手方の戦い方のわかり方みてる?ねえみてる?)、今ちまいサイズの絵完成させてどうする、あそこで怒濤のステップ踏まなきゃあのパガニーニのステップやっちゃう子には勝てないよ。私、どっちが勝とうがどうでもいいんだけどさ、怒濤のステップ対決を見たいの。なのにあれじゃ曲をミスサイゴンやシェヘラザードにしたって一緒じゃないか。あの曲のあそこをステップで使わないという逃げが一番悲しかったな。逃げを打って勝てる舞台じゃないもん、今季の大一番は。みんな、でっかいキャンバスを未完成ながら塗りたくろうと必死になってるところで小さいキャンバスの絵を完成させたってさ、今はまだいいよ、でも最終締切は2月下旬だよ、それまでに飽きちゃうよあんなんじゃさ。ボンドガールはすごくよかったのに、もうそこだけで延々と私は陣営に怒っている。
ガーシュインのピアノコンチェルトに私、期待してたんだ。一番好きなプログラム、SPは「こうもり」FSは「あげひばり」だから、だから「死の舞踏」はハマってたけど、その路線は「007」でやってくれるだろうからFSはあの「こうもり」か「あげひばり」とかみたいな感じでまたちがった新鮮な輝きを見せてくれると思ってたんだ。「こうもり」はあのたどたどしさがちょっとよかった、社交界デビューって感じで、でも今回はあのたどたどしさが消えた進化型になってると思ってたら、まるで進化してなかったよ……いや、進化はしてるんだけど、冒険してくれなかったよ……本人がわかる部分で本人は努力してるから、これは周りの大人がどういう視線でこの子を育て上げたいかってビジョンの問題。それが見えなくて困って怒った。それが見えてる子は安心して見てられるから私は大人が大人じゃないことに怒ってるんだろうなあ。
・もともと数が1,2,3,たくさん、くらいしか数えられない資質なのに背伸びするのはやめたので、見た目の印象が1位の人が1位だったらそれでいいや、っていう感じになりました。私のように数を数えるのが苦手な人にお薦めする観戦方法です。
・高校のなんかの試験の時、数学の順位が分母と分子が同じ数、通分すると1、簡単に言うと振り向いても誰もいない順位の一方、国語が1/分母、どっちも誰よりも突き抜けてる、という順位で、担任に「わかりやすく極端な成績だね」と言われました。得意と苦手が極端なのはわかりやすくていいと思います。対策しやすいんだから、わかりやすい方が。だから落ち込まなくていいよ高1の私。隠れて泣かなくてもよかったとは思うけどその涙が君を強くした!(松岡修造ボット見過ぎ)

・またメチャクチャな本が出ましたよ!なんでかとばっちりを受けて怒られたりうっかり友情の危機が訪れたり「ともだち」ってどういうことか考え抜いたりしたよ!夫婦の形ができあがっていく過程って友情のひびの隙間からのぞけるもんなんだね!ちょっとそのことに気付けたのが楽しかったよ!風が吹けば桶屋が儲かる的な展開だったよ!だからまだ読んでないけどきっとすごいと思うよ!

季刊 TRASH-UP!! vol.4(雑誌+DVD)

季刊 TRASH-UP!! vol.4(雑誌+DVD)

・チーム○○とか●●陣営って簡単に言うけど、いちいちこういうことを周りの人は抱えてるんだよな、すげえよな、って素直に感心した。そこまでしないといいものもできないと思うし。人を巻き込む才能とか、巻き込まれた人間は巻き込まれた人間で楽しんでたりする才能はすごいなあとも思う。巻き込んだり巻き込まれたりしているうちにチームとか信頼の絆ってできてくもんだと思うし。そんでいいものを作ってる人たちはしっかり評価されるべきだなあと思う。その評価がどういう形かわからないけど。自分をどこまで追い込めるかって、自分がどこまでの広さ深さを抱えているか、ってことでもあって、その底を知った時に人は挫折するのかなと思う。そこが意外と浅かったら自分が住む世界の限界を悟りつまらなくなり、意外と深かったらそこに辿り着けるか不安になってあらゆる手段を使って逃げたくなる、でもその器を受け入れたもん勝ちかなと思うよ。
・私はとことん色んなものを好きになっては自分が辿り着ける範囲でのその世界の底が見えてくるとあっけなくそぎ落としていくということを繰り返してきて、でも自分の底は未だにわからないんだよなあ。この怖さを共有できない友達が私のことを「こわい」といって去ってゆくことも多かった。「こわい」と言ったあとも友達で居続けてくれる人もいるけど、そういう人達は自分の挫折を受け入れているように思う。「普通の人」である幸せより「普通の人」であることが挫折というかコンプレックスになってる人は去ってゆくかなあ。私はもう本当に「普通」を渇望していて、異常に「普通」にあてはまろうとして、そうやってもがいている過程が既に「普通」ではない、と「普通の人」に指摘され、結局いつも「普通」から脱落・挫折してしまうから、「普通」の呪縛が長いことあったから(小さな子供に親が「普通であればいい」と言い聞かせる、だがその子供にとって「普通」であることがある意味一番難しいことだった、というささやかなすれ違いが引き起こしたささいな不幸)、「普通」は褒め言葉のように思うのだけど、「普通の人」には「普通」と言っちゃいけないみたいで、ちょっとその仕組みが未だにわからなくて申し訳なく思います。
・「普通」を求めなくなった時、求めなくてもよくなった時、私は自分の人生をきちんと生きることにしたのだと思います。
アラーキーが陽子さんを送った後、しばらくずっと空ばかり撮っていたという逸話、あれを私は「ああやる気がなくなってずっと空ばかり見てあの屋上みたいなところでぼんやりとすごしてるのか」としか長い事思ってなかったのだけど、ある日突然「空に陽子さんがいるからか!」と気付いて自分の鈍感さに愕然とした。気付けた理由は安藤美姫の「空」への想いを知った時だった気がする。私はまだ大事な人を失ってないんだろうな、結局。
・それよりまず本当に大事な人には出会っていないのかもしれない。出会っているかもしれないけど本当には気付いてないのかもしれない。
・陽子さんが亡くなった年齢が42歳という事実を意識した。10代の時に読んだその本・見たその写真と、33歳でその年への距離が射程圏内である今感じるものは違っているのは当然だ。そして彼女が書いたものがその年齢以前に書かれたものだという事実に更に驚いた。
・改めて武田百合子と荒木陽子を読み返して文章の巧さに愕然と呆然とそして何よりもワクワクソワソワとする。死によって断絶されたその先を見てみたかった。その先を見るには自力で辿り着かなければならないのか。果てしないな。ネバーエンディングストーリーか。この巧さを感じさせない技術の巧みさ。これって絶対生活態度から滲み出るものだろう。
愛情生活

愛情生活

ことばの食卓 (ちくま文庫)

ことばの食卓 (ちくま文庫)

・とりあえずまだ自分の底がわからないので、まだその先に自力でいける可能性はあるので、そのことにはワクワクしています。来月子宮頸がんの検診は受けるんですけど(定期検診の一環)、乳がんの検診も受けた方がいいのかね。かかりつけ医で乳がん検診ができるのかどうなのか知らないんだよな。