前に進め

各方面から私のhttp://hihumiyo.net/についての感想を問われるのですが。
過去の業績に囚われてる人が多いなあと思う。どうでもいい、というか気持ち悪い。自分が搾取している側にいるということをどうにか迂回して見えないようにさせている。イメージが良い人、はそのままお前のことだ、とも。

プルシェンコに対する評価でも思うんだけど、過去の姿からそのまま現状につなげて怯えてる人や期待してる人が多すぎると常々思っている。
細かく見ると、しんどそうなところとかヤバいんだな、と思うとこあるのに、それに気付かないようにしてる(プルシェンコの場合は見せないように振る舞うのが大変うまくて、それはライバル達にプレッシャーかけるためだから当たり前なんだけど、ひとたび誰もいないところにひっこんだらもう身体の限界超えてるから想像を絶するようなつらさに耐えてるんでしょうあの人きっと)。
だから幻影を必要以上にあがめ奉ったり怯えたりすんなと。

プルシェンコを必要以上に恐れるな、と他のスケーターにはきちんと伝えたいけど、小沢健二関連は私に関係ないところで勝手にしやがれ、というのが今の正直な気持ちである。
彼についていく人々はもうそういう信仰の持ち主なんだからそれはそれで尊重する。

でも私、カローラ2のCM出演とその後の行動の矛盾については口を濁し、老獪に自分だって「イメージ」で搾取する側にいる小沢健二に金落とすよりもっとお金使った方がいいところあると思うよ。


復帰だのなんだの大騒動になっていたのは見ていたのだがそのサイトを見られる環境にいなかったので(モバイルだと無理だったから)上記のURLにある文章を読めなかった時間、私は所用で新宿を歩いてました。
それでフラっとあるデパート内のテナントに入ったら「大事に使って下さってありがとうございます」って本当に全身から嬉しそうに発してくれた店員さんがいて。
私が今使ってるバッグ、そこの商品(買ったのは代官山だったけど)だったのね。
あまりにも自然にいっつもそれ持ってるからもう全然意識してなくて、最初なんのことかわからなかったんだけど「もうこの形のものは扱ってないんですよ。かなり前のシーズンのものなのにこんなに綺麗で!クリームかけさせてもらってもよろしいですか?」って。そんで店員さん集まってきて皆嬉しそうにそのバッグ見てくれてさ。皆、顔が上気しててさ。
あまりのことにこっちまで恐縮しつつ感動してしまって「これからも大事に使わせていただきます」つったら「その言葉が一番嬉しいです」って泣き出さんばかりの勢いで店員さんが見送ってくれて。
昨日は私、何にも買ってないんだけどさ。
ああこの人たち本当にプライドもって自分のとこの商品愛してそれを大事に使っている人がいることが幸せなんだって、そういう交流が新宿のデパートの中で成し遂げられるんだから、今の小沢健二みたいな物見遊山に毛が生えた程度の滞在経験に基づいた上から目線に従うより全然気持ちのよいやりとりだったよ。

そのカバンを売ってるところは「マザーハウス」というところです。
http://www.mother-house.jp/
ミッションのところの文章、小沢健二の文章よりよっぽどよくまとまっていて気持ちがよい。それに実際にここはアクションもしていて私の手元には大事なその証明のものがある。のでコピペる。

「途上国から世界に通用するブランドをつくる。」


「途上国」という言葉で一括りにされた場所にも
素晴らしい資源と可能性があることを伝えたい。
それが、マザーハウスの使命です。

途上国にある工場で、同じテーブルに向かい合い、
同じ言葉で議論をし、同じ目標に向かって、
一つ一つ丁寧にもの作りをしています。
同じ目標、それは、お客様の心を動かす商品を
「途上国発のブランド」として胸を張ってお届けすることです。

よりよい社会をつくるために情熱をかたむける一企業の活動が、
今まで「貧しさ」という暗闇の中で
見過ごされてきた途上国に、
希望の光を灯すことを証明したいと思います。
(後略、あとはサイトへどうぞ)

http://www.mother-house.jp/company/mission.php


私はここで買い物をする人が増えたらいいなと思う。
小沢健二の物見遊山の旅費に使われるより、現地の生産者にきちんとお金が入るんだもの。

ファッションとは哲学そのものである。
私たちは価値観を身に着けている。

私この言葉好きなんですよ。そして、あの店員さん達の喜び方はこの言葉に嘘偽りがないことを示しているし、私の哲学も伝わったんだってそれでものすごくこちらも泣きそうになった。
この人達のやっていることは上から目線の支援じゃなくて、きちんと対等な人間同士の交流なんだ、それは生産者も販売員も顧客も皆対等なんだって、それはとても大事だし、東京にいて何気なく生活してたって実現できるんだって思ったよ。

小沢健二のあれ読むよりよっぽどここのストーリー読んだ方が役に立つね。
http://www.mother-house.jp/story/
そしてオンラインショップで買い物すればいいと思うよ、もちろん元物欲王子ことオザケンさんも買い物すればいいと思うよ。
http://www.mother-house.jp/collection/brand/mh/