南半球は冬

諸事情で毎日サッカー見てますよ、というかむしろサッカー見たいために諸事情を言い訳にしたりもしてるけど、まあ地上波で見られる分はガッツリ見てます。
実は開幕直前まで全試合余裕だと思ってたらケーブル=スカパー!じゃなかったため、割と涙目だったけどまあいい。好きなサッカースタイルがうんぬんとかは、どのジャンルでもそうですがめんどくさい論争のことになるから割愛します。*1
スカパー!さんはネットコンテンツも充実しとるからいい。

ここ、スポーツ中継にもの申したい人は必読です。韓国vsナイジェリアの描写だけで泣けた。
「きょうのオシムと世界標準」
http://soccer.skyperfectv.co.jp/worldcup/column/
今回のは、ここでシビれた。

フィロソフィの違いでスポーツ中継はまるで違うものになる。
きょうの日本代表の勝利のように満点ではないが、
スカパーのワールドカップ放送も一歩上のステージに進めたように思う。
関わっているすべてのスタッフの成果だ。

大会後のJリーグ中継で、何にこだわり何を伝えるべきか
おぼろげに見えてきた。
ホスト局の映像に対する不満は、今日は書くまい。ご祝儀だ。

(連載遡ればわかりますが、ホスト局の映像についての分析がとても面白いのです)

上は東京にいるえらい人のコラム、こっちは現地スタッフの南ア日記。現地の皮膚感覚がわかります。
http://soccer.skyperfectv.co.jp/worldcup/diary/

twitterの公式アカウントでオシムのつぶやきをつぶやいてる企画も面白くて、これと一緒に試合を見てる。
http://twitter.com/skyperfectv
その後、オシム爺さん通訳の千田善さん(吉田戦車の従兄、言われてみれば似てる)のブログで補足説明読むのも楽しい。
http://info.osimnodengon.com/

そんなこんなでサッカー充やってますが、え、何?ドリーム・オン・アイス?そんなチケット争奪戦に参加する余裕もなくさっくり裏狙って6/26の国立能楽堂のイベントのチケットとってこっち行きます。これ↓
至高の華 新作能楽舞踊劇「鷹の井戸」
http://www.sunrisetokyo.com/schedule/details.php?id=412

なんかフィギュアスケート以外を観に行くようになったらあっさりチケットとれすぎていつもびっくりしてしまう。
蜷川幸雄モーリス・ベジャールピナ・バウシュ、それに森山開次って私の好きなものがものすごくわかりやすい感じですほんと。
なんとなく新聞記事はっておこう。

「鷹の井戸」能とバレエ、コンテンポラリーダンスの融合 梅若玄祥

 
「若い命、年取った命…現代にも通じる話」

 古典にとどまらない能を提案し続けている能楽師シテ方観世流梅若玄祥(げんしょう)がアイルランド出身のノーベル賞詩人、イエーツの詩劇に基づく舞踊劇「鷹の井戸」を、バレエとコンテンポラリーダンスとの融合で創作している。

 これまでもイエーツの原作は「鷹の泉」「鷹姫」として能作品になっているが、今回は村上湛(たたう)・明星大准教授が新たに脚本化した。絶海の孤島に湧(わ)く不老不死の水を求め、枯れた泉のほとりで待ち続ける老人(玄祥)と若者(森山開次)、鷹姫(ヤンヤン・タン)の物語。水を待ち続け、老人は死んで岩となる。時は流れ岩は増え続ける−という人間の欲を水に例えた作品だ。

 「若い命、年取った命、いろいろなものがテーマになり、現代にも通じる話」と話す玄祥。従来の「鷹姫」でも老人役を4回務めているが、米サンフランシスコ・バレエ団のプリンシパル(最高位ダンサー)のタンと、英米でも評価されたダンサー、森山との共演で「作品がどう動くか楽しみ」とジャンルを超えた踊り手との新作に期待している。

 玄祥は今月16日までギリシャの古代劇場で「大般若」を上演するなど、念願のヨーロッパ公演も実現。ジャンル外、国外と接点を持つことが、能を見つめ直す機会にもなっているようだ。

http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/100622/tnr1006221109007-n1.htm

新作能「鷹の井戸」バレエ、ダンスと
梅若玄祥「存在感競い合う」

 能楽師梅若玄祥(げんしょう)=写真右=が、クラシックバレエヤンヤン・タン、コンテンポラリーダンス森山開次(かいじ)=同左=と共演する新作能楽舞踊劇「鷹(たか)の井戸」が26日、東京・千駄ヶ谷国立能楽堂で上演される。

 原作はアイルランド出身の詩人イエーツがケルト民族の伝承と能を融合させた舞踊詩劇。1916年にロンドンで初演された。今回は村上湛(たたう)が脚色する。

 不老不死の水を求めて孤島に来た王子(森山)に老人(玄祥)が「あきらめろ」と告げる。泉には鷹姫(ヤンヤン・タン)ののろいがかかっているという――。

 「コロス(合唱)など、能にない要素が詰め込まれている」と玄祥。森山は「能の魅力は言葉と身体表現の両方が含まれていること」と語り、「古典に挑むことを気負わず、今に生きる表現者として取り組む」と続ける。

 玄祥は「テーマは永遠の命。呪術(じゅじゅつ)的なリズムなど、能の囃子(はやし)は豊かな表現が可能。3人のうち誰が一番大きな存在感で舞台に立つことができるか、競い合う気構えです」と意気込む。

http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/stage/trad/20100621-OYT8T00622.htm

能楽国立能楽堂で『至高の華』 能楽舞踊劇への挑戦 梅若玄祥が新作『鷹の井戸』

2010年6月19日

 意欲的にさまざまな新作を上演しているシテ方観世流梅若玄祥が二十六日午後一時と四時、東京・国立能楽堂で「至高の華」特別公演の新作能楽舞踊劇「鷹(たか)の井戸」を上演する。 (富沢慶秀)

 六百年変わらない舞台が続いているともされている能楽だが「時代の影響を受けて変容し続けている」というのが梅若の持論。新作上演が多いのは、そのせいもあろうか。三月も国立能楽堂で、狂言方和泉流野村萬斎と組んで能と狂言を融合させた新作「野馬台の詩」を上演したばかり。

 「鷹の井戸」は、ノーベル文学賞を受賞したアイルランド出身の劇作家ウィリアム・バトラー・イエーツが、アイルランド住民のケルトと能に共通する幻想的な世界を見いだして書き上げたとされる詩劇。村上湛脚本で上演する。

 絶海の孤島の奥深い森の中にひっそりと存在する枯れた井戸。そのほとりで泉のわく瞬間を待ち続ける老人、その井戸を守る鷹姫、泉を求めてやってきた若い男の三人の物語。奇跡の泉はわいたのか…。

 老人を梅若。鷹姫にヤンヤン・タン。中国・上海生まれで“東洋の舞姫”といわれる米サンフランシスコバレエ団のプリンシパル。若い男に森山開次。コンテンポラリーダンサー、振付師。「森山さんは面を掛けたい希望もあったようだが、今回はなし」。梅若は悪尉の面で舞う。

 「抽象的ながら能にも通じる踊り手の肉体表現が見どころ」という“新作能楽舞踊劇”というわけだ。

 「ジャンルの違う若い実力派との顔合わせ。気心はわかっていて、私だけがシテというわけでなく、三人ともシテかな」

 公演名でもある「至高の華」は、能楽堂から比叡山延暦寺などの神社仏閣に舞台を展開してきた。関西中心だったが、四月は初めての東京公演があり、護国寺(文京区)の本堂で能「花月」を舞っている。

 「能は柔軟性に富んでいて、さまざまな試みが可能であり、そうしたことで能楽堂への拒絶反応をなくし、観客層の拡大を図りたい」

http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/tradition/CK2010061902000210.html

*1:毎回W杯はオランダ・フランス・ポルトガル推しで見てるのでお察しください…