羊と私

年末年始バタバタしており、2015年がどんな年だったのかまとめる余裕もなかったので、せめて旧暦の年が明ける前にまとめようと思ってズルズルここまで来たけどそろそろ2015年の手帳のリフィルから2016年のものへと入れ替えなければならなくなってきたので今からやります!まとめておくと後で自分が便利!

1月:(町田樹と誕生日と血液型が一緒で彼の名前の由来となった企業に勤めてる)弟一家のところへ新年最初の仕事を終えてから行く。「姉ちゃん腕組んで怒ったりしてるコーチの人っぽい」「ああ!似合うー!」などと土方歳三のような扱いをされる。中学生の時にミスター土方コンテストの前座でパレードに動員されてた吹奏楽部員だったからだろうか。私がたまたまヨガ教室でもらった無印のファミリーセールのチケット持っていたので初売りに連れてかれたら途中の道路が箱根駅伝のルートだったみたいで駅伝応援準備の人と遭遇して、車の中から応援されてる気分になる。駐車場に止めてちょっと駅伝どんなもんか見てくかどうか話してみたけど、その場所から一番近いスポットが某新興宗教大学の応援団御一行様で「そこに紛れてテレビに映って会社バレしたら、駅伝はともかく信者と勘違いされると色々めんどくさい」と言う弟の意見で一同納得。意識高い系のドンキこと代官山に端を発した系蔦屋書店覗きに行ったら想像以上にスタバでMacでドヤ感が意識高く前面に押し出されて、何屋かわからない。そこはともかく、とにかく本の検索性が低い。この感覚で図書館運営されたらたまらねえなと感じ入る。思わず「普通の本屋行きたい…」と呟いたら弟に「俺も」と言われる。とぼとぼ歩いてたら目に留まったのがほぼ日腹巻きでガッツポーズ出そうになった!そう!ほぼ日感!ほぼ日手帳を自慢げに使うような感性の持ち主がボリュームゾーン!もう近寄らないことに決めました。そんでスケーターのインスタ見てたら「Je suis CHARLIE」というポストが続々と上がってて、なんだ?と思ってニュース見てフランスにおける表現の自由を考えたり、とにかく理系バカ・ボンボン・弟・モデルの人はメガネキャラ・基本的には女房の手のひらで転がされてる小学生・甘え上手なマッサンがタイプすぎて辛くなってたところ会津藩の話になってて北海道入植の歴史と父方の歴史を考えたり、「マッサン」も「ごめんね青春!」も風間杜夫にセルフバロディやらせて遊びすぎだろう…と思ってたら両方とも脚本大学の先輩で、ああそういうノリでしたかわかります、なんかすんません…って風間杜夫に謝ってたり、パイパー・ギルスがディスレクシアだと知り、あれ?双子だよね?アレクシーの方はどうなの?と思ったり、今や積ん読の下の方に押しやられてそうな「21世紀の資本」のトマ・ピケティの名前が美味しそうだなと思いつつ「パリ白熱教室」見てたり、保守分裂の佐賀県知事選で一人で盛り上がってたり、阪神大震災から20年で「その街のこども」再放送を見てガラケーに時代を感じたり、(岡田斗司夫とすれ違ったことがある通りの)ラブホ前でおばあちゃんにナンパされたり、Noism1「ASU~不可視への献身」を観に行って、自分で小説書き始めたりしてます。
Noism1「ASU~不可視への献身」感想→http://d.hatena.ne.jp/marginalism/20150131


2月:シャトルシェフ導入で生活に革命が起こる。「ゴーストライター」見てて胃が痛いの通り越して背骨軋む。「パリ白熱教室」最終回にしてトマ・ピケティ(トマトとピザとスパゲッティが混ざったような名前だから美味しそうだと思ってたみたい)が仏語ではなく仏語訛りが大変に強い英語を喋っていたと判明し驚く。大家が部屋の更新を普通住宅賃貸契約から定期住宅賃貸契約に変更とか通告してきてファッ!?てなる。岡崎京子展へ行く。泣く。大学同期の友達に奢られに行くついでに新宿高島屋でいい年して喪服の一着もないのが心配になってきていたのでブラックフォーマル試着する。志村ふくみ先生の着物展示・販売会「しむらのいろ 〜山川色衣 草木色衣〜」に足を運んだら銀座駅のキオスク的なところで後藤浩輝騎手自殺という見出しが目に入り呆然とする。
岡崎京子展感想→http://d.hatena.ne.jp/marginalism/20150305/
志村ふくみ着物展示・販売会感想→http://d.hatena.ne.jp/marginalism/20150306/


3月:めっきり春めいたフロアに取り置きしてもらったブラックフォーマルを受け取りに行く。そもそも大家の要求が無理筋だった不動産契約がなんとか落ち着くがそもそもこの要求出してきたのって立ち退き絡みだよね?俺たちの戦いはこれからだよね?などと気を引き締めて向かった不動産屋のイケメン息子と気づいたらサッカーの話を2時間半ほどずっとしてた(合間に書類書いてた時間5分くらい)。最終的に不動産屋社長の父親が帰ってきてバルサの久保くん(この時点ではまだバルサ追い出されてなかった) が代表入ったら一緒に観に行きましょう!でやっと終わった。「2DK」のオタ不動産屋のエピソードが一気に身近になる(2人ともオランダ好きという共通点が見つかり盛り上がる)。MacOSをyosemiteにアップロードしたらとんだ地雷でこの後相当泣かされる。「かぐや姫の物語」テレビで見て姫に感情移入して(もしくはできなくて)語れる同世代若いな…私すっかり媼目線だわ…と遠くなる。「3日と18日はオリーブの日」ということをしっかり覚えていたので、片意地張らないで「大人のオリーブ」が付録についてる「GINZA」を買う。「オリーブ」はファッション誌じゃなくてオピニオン誌だったと再確認する。観世能楽堂さよなら公演で福王和幸師と出会ってしまう。2月3月と人間国宝現場回してみて、人間国宝人間国宝であることの意味を理解する。
観世能楽堂さよなら公演感想→http://d.hatena.ne.jp/marginalism/20150407/


4月:白洲正子が習ってた能の流派が梅若流と知り納得する。岡崎京子展のお使いのお礼に大阪の友人から花を贈られてテンション上がりしばらく花をいけるブーム到来。2015年唯一の大型選挙イベント統一地方選ではしゃぐ。ローザスの「ドラミング」観に行ったら途中で大学生の時に行ったフィッシュマンズの「ロングシーズン」赤坂ブリッツ公演思い出してしまった。そしたら、私と同じ日にzAkさんも同じ空間でローザス観てたことわかり鳥肌が立つ。フィギュアスケートシーズンが終わりほっとしたら1日1行でもいいから書こうと思ってた小説まで放置プレイに。ネパールの地震を受けマザーハウスで何か買おうと思ったはいいけど、私が出せる価格帯のものがなかったよ消費税憎いよあんなもんなくしてしまえとキレてる。
ローザス「ドラミング」感想→http://d.hatena.ne.jp/marginalism/20150503/


5月:マーティン・スコセッシの「沈黙」でキチジロー役が窪塚洋介と知り唸る。「沈黙」は色々思い入れがあるので、そのキャスティングで来るか!ちょっと調べたら村人役で加瀬亮も出ると知り、最終選考にこの人もいたのかなとか。英語力は加瀬亮の圧勝だろうからガチ選考だな、すげえなって「沈黙」再読したらあんなキチジローが窪塚洋介を念頭に置くと不思議とチャーミングになりスコセッシ流石だなとひとりごちる。高野文子「ドミトリーともきんす」原画と牧野富太郎原画の企画展開催している牧野記念庭園に行く。GW明けにざっくり気の置けない人々を近所にできて気になってた店に誘って下戸でもやっと入ることができて嬉しくなる。芍薬により生花ブーム最高潮。DC-NY間の列車事故ニュースを見てて、ああうちの従妹(NY近郊育ちDC在住)は日本国籍捨てたから「乗客に日本人はいない模様です」じゃわかんないんだなと気づく。ウィル・スミスらしきアカウントからインスタに「いいね!」をいただきビビる。やたら口唇ヘルペスが出来始める。「ガロ」でおなじみ青林堂がいつの間にかヘイト本の版元と変貌していてショックを受ける。
【企画展】漫画『ドミトリーともきんす』の住人 牧野富太郎感想→http://d.hatena.ne.jp/marginalism/20150518/


6月:羽生結弦の新フリーが能や狂言の影響を受けて陰陽師安倍晴明と知り、フィギュアスケートが私のやっと見つけた安住の地まで追っかけてくる…!と困惑する(ちなみに2016年2月に大阪で野村萬斎師が安倍晴明演じる現代能をやるらしいので興味のある方はどうぞ。原作吉田喜重ってところがアツい→http://www.festivalhall.jp/program_information.html?id=876)。なでしこというかサッカー女子W杯見てる。今日マチ子「ぱらいそ」購読。2015年ベスト読書。「ニンフ」も電子書籍で購入したら百合子視線を通して、うわーユキ(マリア)とナオミ(継母)側で生きてきた私、他人からはこういう風に映ってたのか…と頭を抱える。父母が弟の家にやってきたのでついでに甥っ子に会いに行く。ヤマハのプライマリー教材が私が習っていた頃と内容変わっていなくて驚く。「私もこれやったんだよ」と甥っ子に言ったら不思議な顔されて、どうやら私が自分みたいに子供だった頃があるということを想像できないようだった。Noism1「箱入り娘」を観に行く。
Noism1「箱入り娘」及び今日マチ子「ぱらいそ」感想→http://d.hatena.ne.jp/marginalism/20150630/


7月:なでしこというかサッカー女子W杯見てる。「スタジオパークからこんにちは平野レミ回が神回すぎて体調崩して出かけられなかったことにもはや感謝してる。これは感想書かなかったんですけど、千葉市美術館のルーシー・リー展に行ってます。ルーシー・リー展良かったです。70-90年代作品の部屋に入った途端に歌が流れ出す、自由律の歌が。そこまでの静けさが嘘のように作品がうたう。そしてその日にインスタでパパダキスから爆レスきて頭真っ白になる。入管で捕まって二重国籍怒られてその場で日本国籍放棄してしまったので今はアメリカ国籍しかない従妹が来日したので東京駅で捕獲してつるとんたんでおうどん食べたりスカイツリーに行ったり私の家の片付けしてもらう。電動歯ブラシブラウンオーラルBが壊れる。鶴見俊輔の訃報で驚くほど動揺している。心に穴がポッカリ空いた。貴重なインテリヤクザボンボン弟メガネが…(享年93歳)。世界水泳のシンクロだけ見てる。紫外線アレルギーが相当辛くなってる。


8月:青森の祖父母のところへ初めてねぶたの季節に一人で行きました。歯医者行ったついでに電動歯ブラシ買い換えるなら何がお勧めか聞いたらものすごく熱心にソニッケアープラチナを紹介されたのでそれに乗り換えました。
青森訪問記→http://d.hatena.ne.jp/marginalism/20150829/


9月:安保法案関連の政局に釘付け。頭の片隅では常に意識しつつも途中でほぼ放置していた小説書きのペース上げたぽい。利根川堤防決壊のニュースでナンシー関町山広美の対談集「堤防決壊」を思い出す。20世紀が随分遠くなったなと感慨に耽る。阿曽山大噴火の芸名を心配してる。国勢調査ネット回答のための調査書類きてねえよ、と問い合わせて誕生日迎える。21世紀の誕生日にピケが見れて国会からプレゼントもらい興奮する。5月から外に出る度にヘルペスができてしまい、日焼け止めかぶれなのかなあと思って唇には塗らないようにしてたら逆で日焼けのため口唇ヘルペスできていたと判明。この季節になって判明してなんか悔しくなってる。ラグビーW杯はオールブラックスのハカを見たので日本戦見てないけどとりあえず満足してた。その後の大騒ぎを知る由もなく。ヤマハから移った個人のピアノ教室でほとんどしゃべれなかったことを唐突に思い出し、あれは場面緘黙だったのではないかと急に疑い出し、発達障害検査を受けた方がいいのか考え始める。シテ方梅若玄祥師、ワキ方・福王和幸師の共演が観たくて探していたらたまたま直近の舞台の演目が「紅天女」だったので、原作漫画ファンに囲まれ若干アウェイ感味わいつつ観能後甥っ子の運動会に駆けつける。甥っ子が友達の家族のところに私を呼んでは紹介してくれる、「お父さんのお友達!」と。お父さんのお姉ちゃんだよ、と本人に伝えると「うん!お姉ちゃんでお友達だよね!」とかまっすぐ言ってきたのでそういうことにしておきました。そして幼稚園のグラウンドでiPhoneからギエムの引退公演チケ取り参戦してゲットしました。
新作能紅天女」感想→http://d.hatena.ne.jp/marginalism/20151018/


10月:「ニッポン戦後サブカルチャー史2」を見ていたところ、岡崎京子展って2015年に「リバーズ・エッジ」新装版が出るのに合わせて企画立てたと初めて知る。浅田真央マチュアなスケーターに化けて、ちゃんとマダムバタフライが似合う選手になっていて驚く。歯の詰め物が取れる。「思い出のマーニー」テレビ放送見てたら北海道の建物や風景や空気感やもてなしの料理まで見事にアニメで再現していて大変に贅沢な作りであることに感心する。ものすごく予算つぎ込んでるだろうに、とっても小さなお話を丁寧に作ってて「借りぐらしのアリエッティ」もなんだけど、この監督がジブリの人で一番好き。このロケハンがどれだけ贅沢で手間がかかっているかおそらく道民じゃないと伝わらない。函館ー札幌ー根室の距離がわからないと伝わらない。MacOSel capitanにアップデートしてyosemite地獄からやっと解放される。父親が収穫した栗を送ってくるのはまあいいとして、尋常じゃない量(推定5kgほど)を送ってきて困る。あの人私にこれだけ送りつけてきたということは軽く20kgは収穫してる。90過ぎの祖父母もそら怒るわ。自発的に食べたいと思える食材ではないのでおすそ分けに駆けずり回る。おすそ分けに行ったら近所の友達が引っ越しを決めたことを知り悲しくなる。小倉隆史グランパスの監督に抜擢されて全く意味がわからない。羽生さんの陰陽師のプロはハイドロとレイバックイナバウアーの弧の描き方が美しくていいですね、とこの時点ではまだそれくらいの態度でいました。ヤーズを連続服用して消退出血も止めてみたらPMSから解放されて「普通の人ってこんなに楽なの!?」と不思議になる。ショパコンファイナルもYouTubeで見てますね。「あさが来た」を見てたら最後の写真コーナーに澤田亜紀ちゃんが出てきてびっくりぽん!


11月:フィギュアスケートシーズンが本格的に始まり忙しいながらも小説書いてる、というか、むしろシーズン一緒に戦う気にならないとうまく集中できなかったみたい。今年中に書こうと思ってたけど、12月までに書こうに少し目標を前倒ししたので結構必死になってた気がする。体力の落ち方が尋常じゃない気がしてきて踏み台昇降運動を始める。ADHD外来受診しようと思って日本で一番有名らしい病院のサイト見たら気軽に受診できる雰囲気じゃなかったので、とりあえずダメモトで月一しかない予約取り参戦したら、大学生の時のチケ取りぴあ初日特電参戦時みたいなアナウンスを久々に聞いた。ここは諦めて他の病院探す方向に切り替える。パリ同時テロでTEB中止になりとんでもない喪失感を味わう。CORに出場してきたアデリナがまさかのカタリナ・ヴィット方向への進化を遂げていて私の好みの一貫性に感銘を受ける。ついでに言うなら宮原さっとんはクリスティ・ヤマグチ方向へ進化してる。全日本ジュニアと放送時間がかぶってた「洞窟おじさん」再放送を録画で捕獲して「人が怖いんだ」「優しくされたことがないからどうしていいかわかんねえ」「母さんも最初は優しかった。裏切られるのはもう嫌なんだ」「人を信じることができねえんだ」この深い人間不信にうっかり共感して自分の闇の深さに泣けた。



12月:仕事のことでもめてるのはあんまりここでは深追いしないでおきます。12月初旬に予約が取れた発達障害外来を受診する。次から次へと検査出されてきて千本ノックのごとく書く。無心に書き殴る。検査結果出したら次に診療受けられるのが来年4月以降とか言われて今の所臨床心理士の予約も取れないと言われる。そのことを引きずりつつ小説脱稿。120枚くらいかな?に1年というかほぼ11ヶ月かけたのが短いのか長いのかわからない。多分とっても長い。でもまあなんだかんだ書き続ければ終わるものなんだなと少し安心する。今のところ特に発表する媒体はないです。どこも受け入れてくれなかったら発表する場を自分で作る余力も今はないです。興味のある方は連絡ください。そんで羽生結弦が知らない間に国民的スターになってる様子を見てぼーっとしてたらギエムが新潟にいる写真を見かけて、あれ?私いつ公演行くんだったっけ?と調べたらその2日後で焦って発券。東京文化会館が異様な雰囲気になってたけど、私もそれに加担した一員だから何も言えねえ。ギエムの余韻の中を生きてたら弟の母校が高校ラグビー代表になってることで、地元の今の市長がそのラグビー部創設メンバーだったということを知り、その地域一番の進学校が甲子園出場決めた時の盛り上がりってこれが10倍になったくらい?と初めて皮膚感覚で味わってビビる(Jスポ様で試合見てたら抽選で対戦が決まった途端相手の学校にまで取材が殺到して向こうの監督苦笑という情報が挟まれていて道産子の本気を感じた)(地元出身の選手が少なくても「ラグビー留学」とは決して言われない感もすごかった)(国公立医学部志望の3年生がこの時期に花園にいて大丈夫なの…?センターまであと何日よ?とも思った)。女子校は甲子園も国立も花園も無縁なので、ラグビーイヤーの締めくくりに近いところで一番の盛り上がりが来てて(リーチマイケルの母校倒しての花園出場なんですけど、あそこの監督が花園かけた決勝で負けた途端にOB応援しに行けてたのでなんか結果オーライじゃね?って感じに私の目の届く範囲の道民はなってた)とにかく男子高校生スポーツカルチャーの底知れなさを味わう。男子文化難しい。弟の高校時代のサッカー部の写真にどう見ても日本人じゃないロベルト本郷的な存在感がある人がいて「これ誰?」と聞いたら勝手に顧問になったサッカー好きのメキシコ人修道士とか言われて理解するまで時間がかかったことを思い出すほど難しい。これが共学ならまた違うノリなんだろうけど、弟の母校は男子校の進学校なので距離感がよくわからない。距離感がうまく取れないことが悩みの一つだったと思い出し、臨床心理士の予定でたら連絡するって言ってたのに全く連絡がこない発達障害外来にこちらから電話したら、キャンセル出たから3日後これますか?と言われて二つ返事で向かったらADHD(正確に言うと多動はないからADD)確定診断出ました。勝訴って紙を掲げたい気分になりました。それで気が抜けたのか風邪を引き、紅白を見て星野源が往年のオザケン枠に入ってることに21世紀を感じる。紅白からシームレスにテレ東ジルベスターコンサートのギエム最後のボレロに移動して、ああこういうサッパリした感じちょくちょくフィギュアスケートで見るな、本当に最後なんだな、と泣きながら年を越し新年を迎えました。
シルヴィ・ギエム引退公演「Life in Progress」感想→http://d.hatena.ne.jp/marginalism/20151225


2015年は福王和幸師を知り、「ぱらいそ」を読み、祖父母に戦争の話を聞き、その間ずっと頭の片隅で小説のことを考えて時々書いていた年という印象の残り方です。
特に「ぱらいそ」の舞台設定と作者本人の体験のズレが奇妙な世界観を作っていることへの私のこだわりがすごくて、平たく言うとカトリック設定であろう*1登場人物たちの振る舞いが非常にプロテスタント的であるところに対しての私の引っ掛かりがすごくて、私は戦争を描きたいというわけではないけども、私の「ぱらいそ」を描きたいなと思いました。というか、もしかしたら私の「沈黙」を描きたいのかもしれないです*2。自分と宗教、自分とカトリックの距離を考えてみたい。特定の信仰を持たない家庭で育ちましたが、なぜか父親の勤務先も私の母校も弟の母校もカトリックに関わりのある環境で、まあいろいろ思うところはある。今年はまだ材料集めの段階かな。でもしっかり準備して書けたらいいな。



福王和幸師が安倍晴明演じてる(そして野村萬斎師も出てるけど安倍晴明は演じてない)DVD

観世流能 鉄輪(かなわ) [DVD]

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沈黙 (新潮文庫)

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*1:『過去、遠藤周作の「沈黙」を読んで長崎をめぐり、当初は四部作の一部として漫画「ぱらいそ」を構想しました。』との本人ツイートからも推察

*2:私の「沈黙」読書体験は「カトリックの学校の中でこんな内容の小説読んでていいんだろうか」とドキドキしていたら、後年遠藤周作が「沈黙」執筆時に当時私の母校で教えていた修道女に相談していた手紙が公開されたという、時間をかけてなかなかおかしなものになってる