大江に打ちのめされて。

今まで、大江健三郎を読んでこなかったというのが、なんと無駄な時間だったのだろうかと思いながら、1週間に1ページ読めればいいペースで読んでたのですけど、この人、私が好きな他の作家と違って、著作沢山あるんだよね、よく考えたら。まだデビュー短編集の半分しか読んでないよ。全部読んだら感想書こうかと思ってたのにすっかり読み通せてないまま4ヵ月くらい経ってるよ。面白くないんじゃなくてギュッと詰め込まれてるから読むのにも体力がいるというか、私やっとさっき気付いたんですけど、日本人作家で仏文卒とか仏文関係の人の小説が好きというか一番肌にあうんだって。何年本読んでるんだお前、そもそも英語とらんで仏語とってたじゃねえか大学時代、つうかさあ、パリいった時、まずモンパルナスの墓地いってゲーンズブールとボーヴォワールに手合わせてきてたよねえ。
 サルトルの文章読んだことあるって大江健三郎読んでてやっと思い出して、この人が翻訳したらよかったのに、って今頃思ってちょっと調べてどれほど自分がうつけ者なのかと凹んだ。大江といったらサルトルらしいですよね、全然しらんかった。ボーヴォワールといったら朝吹登水子!って即答するのに。学者先生の訳したサルトルはどうもサルトルらしくない気がしてグルーヴがのれなくてモヤモヤしてたんだよねえ。高校時代あれだけボーヴォワールにかぶれてたのにどうしてサルトルまでは手が伸びてるのにそこから大江にいけなかったのか、つくづくようわからんわ。モンパルナスの墓地にサルトルの墓もあったんだねえ、全然興味なくスルーしとった。ホームステイ先とあわんで、とりあえず墓巡りしとりました。ドビュッシーの墓とかいけて楽しかった。お墓大好き。そんで、起きたら、カミーユ・クローデル展いってきます。仏語は挫折したけどやっぱりそこらへんの人は好きなんだわ。続く、かも。