友達との距離

私は人と遊んだ帰り際に「また遊んでね」といつも言います。子供の頃から習い事や勉強で忙しく、中学に入ってからは部活が週7日朝から夜までに加え、塾通いやピアノ教室もあったので、なかなか他の人と一緒に遊ぶ時間がなくて、たまに遊んでもらえると次いつ遊べるかわからないから不安になって「また遊んでね」と言ってしまう癖がついてます。「多分誘っても忙しいから遊べないよね」という認識で声すら掛けられないことが淋しかったので、たまたま遊べる機会があると嬉しくてはしゃいでしまいます。やりすぎなくらい。それでよくわからなくなって、あーやべ飛ばしすぎたせっかく遊んでたのにまた外されたらどうしようと思って最後に「また遊んでね」とさらっと笑顔で懇願してしまいます。

もう無意識に言ってしまう「また遊んでね」を受けて、「そんなこと初めて言われた!」という反応をこの前もらって新鮮でした。

その人は私の「また遊んでね」を聞いて、手塚治虫手塚眞に「また来てね」と言われたエピソードを思い出したんだそうだ。

あ、なんか、いいな、と思った。ここまで一つの言葉で解釈が違うというのが人間なんだろうなと思った。確固とした自分の世界を持っている人間はわかりやすくていいです。ラ・ボエーム気取りと自嘲気味に自称してたけど気取ってるんじゃなくてそのものなんだろうなと自分の立ち位置を改めて確認できた。

この映画、今もう一度観直したい。新文芸座あたりで西島秀俊特集なんかでオールナイト上映の中の一本としてやってくれるレベルでいいので観たい。でも本当はもっと気軽に観たい。DVDにもなってないんだよね。私、今でもたまにこの映画のパンフレット読み返すよ。


アートフル・ドヂャース

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