いったもんがち

私は筑摩文庫版の坂口安吾全集を全部もっています。全部読んではいないですけど、一生のうちにいつかは、と思って、まあ私の所有する数少ない宝の一つだと思ってる。

第1回安吾賞野田秀樹さん、特別賞は横田さん夫妻
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20060904ij21.htm
 新潟市は4日、同市出身の作家坂口安吾の生誕100周年を記念して創設した第1回「安吾賞」を、演出家の野田秀樹さん(50)に贈ると発表した。
 また新潟市特別賞には、北朝鮮による拉致被害者家族連絡会代表の横田滋さん(73)、早紀江さん(70)夫妻が選ばれた。授賞式は10月15日に新潟市で行われる。
 野田さんは、人気絶頂期に劇団を解散し、演劇の本場ロンドンで挑戦を続けるなど「安吾の精神を受け継ぐ生き方」が評価された。横田夫妻については「小泉首相の訪朝前から長期間、拉致と戦い続けてきた取り組みが市民に勇気を与えた」とした。
(2006年9月4日20時54分 読売新聞)

安吾賞の初代受賞者に劇作家の野田秀樹さん
http://www.asahi.com/culture/update/0904/027.html
堕落論』で有名な作家坂口安吾の生誕100周年を記念し、出生地の新潟市が創設した「安吾賞」の初受賞者が4日、劇作家の野田秀樹さん(50)に決まった。
 人気絶頂だった劇団「夢の遊眠社」を解散し、演劇の本場ロンドンに旅立った野田さん。安吾のように名声に背を向けて新しいことに挑み、人々に元気を与えたと評価された。
 安吾の没後10カ月で生まれた野田さんは「生まれ変わり」を自称する。安吾の長男綱男さん(53)は「天国の父は『あいつが生まれ変わりか』と苦笑いしているだろう」。

野田秀樹横田夫妻って何か接点あんのかなあ。野田秀樹の小賢しさや横田夫妻の素朴さは私がこよなく愛する坂口安吾とは掛け離れたものだと思うのですが。横田夫妻は地元枠だと思えば納得できるんだけど、野田秀樹って安吾の持つ不器用さと不器用だから浮き立つひたむきさや力強さとは対極のところにいる人の気がするので、こっちがどうも納得できないです。小賢しく立ち回れるのはそれはそれで才能だと思うのですけど、それは他のところでやってほしかったな。まあ自治体が選ぶんだから仕方ないのか。でも落伍者ではないよね。落伍者は賞なんかもらえないよねよく考えたら。安吾の名のもとに賞を設けること自体がナンセンスだと感じたからさっきまで抱いていた感情もどうでもよくなりました。

そういえばね、この前ジュンク堂いったら太田光の新書と安倍晋三の新書が一番いい位置に仲良く面出しで並んでてね、そういうの見てなんだか安吾的状況を感じたよ。あ、太田光安吾に近い人じゃないかと思う。


憲法九条を世界遺産に

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