英語力が足りなかったことを悔やむ

東京ワールドのエキシビションの日、東京観光していたイドラ・ヘーゲルと彼女のコーチにたまたま後楽園のラクーアのあたりで出くわして、あいらぶまらげーにゃしか言えなかったにも関わらずサインもらったり一緒に写真を撮ってもらった(その写真、横にちょっと加工して載せました。R.I.P.をうまく挿入できんかったから力技でそう読み取ってください)(誰かに怒られたら削除するよ)ことを前にここで書いたのですけど、イドラ・ヘーゲルにサーシャ!サーシャ!と話しかけられていて自分のおじいちゃんのように仲睦まじそうに歩いていたあのコーチが亡くなったそうです。たまたまイドラ・ヘーゲルの公式サイトを見たらただならぬ雰囲気で、ちょっとこれはきちんと読んでみないと、と思ったのが以下の文章。

19-Jun-07 On the 10th of June after a long disease Aleksandar Rozin, a well known skating educator and Idora's long time coach, passed away. The popular Sasha arrived in Zagreb for the first time in 1989., was born in 1941. in Lithuania where he began ice skating which he had to leave early because of his knee injury. That's why he devoted himself to studying and attended and graduated the faculty of physical culture in Jekatarinburg. He unselfishly passed his rich knowledge and experience to many young ice skaters after coming to Croatia. He firmly believed in his young apprentices, especially in Idora and that's why his early departure shocked everyone. His death was a loss felt by Idora, her family and the whole skating sports.

http://www.idorahegel.com/en/home.htm

すごく愛らしいおじいさんだと思っていたけど、まだ65,6だったんだ、若い。死ぬには若い。でもこれは日本人の感覚なのかもしれない、ヘーゲルクロアチアの選手だから、ユーゴスラビアの戦禍のまっただ中にいた人たちだから、私たちとは違うところがあるのかもしれない。あ、でも、文中にhis early departureと入っているから若すぎると思っているのか。
私は今とても悲しい。もちろんイドラほどじゃないのはわかっているけど、悲しい。
彼女とコーチに出会って私が別れ際に言いたかったけど英語でなんといっていいかその場でわからなくて曖昧な笑みを残しただけだったのだけど、後でああいえば良かったと悔やんだのは"See you next year!"ただこれだけだったんだ。ただこれだけが言えなかったのが悔しくて今ちょっとずつだけど英語を勉強していて、いつか再会できたら絶対にきっちり話しかけてやる!と思っていたのに、もうあのイビチャ・オシムからツン要素を抜いたような愛らしいおじいさんには会えないんだなあ。あの時、来年もまた会おうねってそれだけが伝えたかったのに、それが叶わぬこととなってしまったのだなあ。
イドラとコーチの関係がとても良さそうだったから、私はこの二人をまたシーズンが始まったらどこかで見られるのを楽しみにしていたんだ。
写真撮っていい?ってジェスチャーで頼んだらおじいちゃんコーチが撮ってあげるよ!ってデジカメを持ってくれて、私たちに、笑って笑って!みたいな指示を出していたんだけど、そのデジカメの向きが逆でファインダー覗き込んでも何にもないって不思議がってて、私とイドラでサーシャ!逆!って二人揃ってジェスチャー出してすごくそれで照れていたのが可愛くて、その時のことを思い出しながら今これ書いてたら涙が出てきたよ。天国でも愛らしいおじいちゃんでいるに決まっているけど、今までと同じように優しい目でイドラを見守っていてあげていてください。あの人は絶対天国に行く人だけど、やっぱり旅立ちにはまだ早かったと私も思うよ。
そして、あの時の悔しさをふまえて、一生懸命、イドラに英語でメールを書こうと思います。
ってちょっと待て!コーチ誰になるんだ?と思ってたらモロゾフチームに彼女入ったの!?

Idora is currently in Zagreb where she's working on new jumps, choreography and perfecting various elements. She is also negotiating with the Croatian skating union regarding financial support for creating new programs with one of the best coaches and choreographers in the world, mr. Morozov, who created the Torino world champion, Shizuka Arakawa, and the new world champion, Miki Ando.

Shizuka ArakawaやMiki Andoのコーチや振付けをしたmr.Morozovはあのモロゾフしかいないですよね。

今回のことはとても残念だったけど、このことをバネにして羽ばたくあなたを期待している。いつもあなたとsashaは一緒にいると思うから、だから私はあなたのスケートを楽しみに待っています。
的な感じで英語のメールを書けばいいのかな。あと、東京でsashaに撮ってもらった写真を送りたいなあ。チームモロゾフの(日本語通じる)誰かとっつかまえて、これイドラに渡して、と言わんばかりの勢いで思ってしまった。