余談です。

marginalism2005-07-10

知識の水っていうのは『バカ姉弟』の弟くんが本を読む事を「知識の水をのんでいるんだ」と言っていたのでそこからもらってきました。本や漫画の事を言及する時に使っているカテゴリーです。

ここにある画像はえーと無断拝借なんでちくんないでいただきたいんですけども、これ、多分裏焼きしてホワイトチョコレートの上にプリントしたものだと思うのですが、クラリネットの持ち方はこれだと違和感がない。違和感がありそうな部分は省略されていて、やればできんじゃん、いっそのこと12巻の表紙こっちにしてしまえ!と思う。

あと、『天然コケッコー』は時系列に置き換えるのが難しいので外したのですけども、私、高校時代と大学の途中までは読んでたのですけど、単行本は友達に借りる、という漫画で、そんでいつの間にかコーラスを立ち読まなくなりラストも知らずにほっといたのですが、今年に入ってコミック文庫の『天然コケッコー』をまとめ買いして読んだんです。そんだら、高校時代に私が感じていた読み方と今読むのとじゃ全然違って。10年越しで読んでるんだから、そりゃ違うのは当たり前なんですけども、私はすっかり東京の人間になってしまったと思った。そよちゃん達がいるような場所には戻りたくないと思った。そよちゃんを主人公にして長編を描くのは難しいという技術の事もわかってきた。くらもちふさこ先生の軽快なモーツァルトのような手さばきには感服した。こんなに単純で軽快で一定のテンポ(テンポ指定するとアンダンテ)で何も起こらないのに読んでいて面白くて引き込まれてしまう物語を描けるなんてと思うと背筋がぞわっとした。
『いつもポケットにショパン』のあとがきで課題として挙げていたものを克服した漫画だと思う。くらもちふさこ漫画はこの作品で一旦完成して、あとはそれをどれだけ崩すかということに取り組んでいるのだと思う。
そんで、唐突にこの前少し触れた郵政民営化の話しますけども、『天然コケッコー』の主な舞台になる村には郵便局が一つだけあって。あの郵便局がなくなったら物語の途中で宅配便を導入した描写があるので、それでまかなえる部分はともかく、金融部門は確実にあの村から消え去るんだろうなあと思うと、どれだけ政府がそれを保証したって、保証期間が切れたらどんどん潰していく様っていうのは私は国鉄からJRに切り替わった時に散々見て来たので当たり前のように信用できないんですよ。だから反対派議員はこの漫画を読めばいいよ、読んで国会内で回せばいいよ、という事でタイアップしとく。だって私が郵政民営化議論で一番最初に頭の中に浮かぶのはこの漫画の中の村の人々のことだから。


天然コケッコー (1)

天然コケッコー (1)

あと誰に言ってもわからないだろうけど、好みのタイプは宏池会ぽい人。あえて派閥でいうならどこっぽい?って聞かれたら私は宏池会、譲っても平成研(郵政族とそうじゃない人の攻防が今激しそう)まで。そんなこと聞くの私以外にいないと思うけど。