魂の餓え

私、06-07シーズンのデロベル&ショーンフェルダーの『ボニー&クライド』のプログラム大好きで、大ちゃんにもああいうのやってほしいなあ、と思ってなんとなく東京ワールドのプレゼントボックスに『パリ、テキサス』のDVD入れたことを、ジャパンオープンの録画を何回も見ているうちに思い出しました。ヴェンダースは20代のうちに(できれば学生のうちが好ましい)見ておく監督だと思うので、それもあってかな。カメレンゴ振り付けになった時にもああいうのやらないかな、と思ってたんだったわ。すっかり忘れてた。07東京ワールドなんかもう4年半も前の話になってて驚いた。
Paris, Texas - Wim Wenders - 1984

http://www.youtube.com/watch?v=b44paD20O3M

パリ、テキサス デジタルニューマスター版 [DVD]

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私、やっと、自分が何を高橋大輔に求めてるのかわかったんですけど、要は野性味と孤独ですね。rudeとsolitudeって単語浮かんだんだけど、昨季のフィギュアスケート界には彼に限らず野性味が足りなかったような気がします。ベースにそれがあってこそ洗練が活きる。なんかアラン・ドロンをほめたたえるゲイの映画評論家、もしくは『山猫』を語る小沢一郎*1みたいなことに結局収斂されてしまった。でも、こういう人って満足しちゃいけないんですよ。餓えて餓えてその場にいる全員の魂食いちぎるくらいの迫力がないと面白くないんですよ。それを求め続けるのは酷なんだろうけど、でも求め続けるのが私の業だ。舞台を求めて舞台に餓えてくれないと面白くないから、プライヴェートでは幸せであってもらって全然いいんだけど、むしろ幸せであって欲しいけど、舞台に上がった瞬間餓えて欲しい、ってことです。

あと最近、スティーヴ・ライヒの『WTC 9/11』初演放送があったこともあって、ライヒローザスのコラボ動画をよく見ていて、こういうのフィギュアスケートでも見たいなあとも思ってたんだけど、それも今季高橋大輔EXで見れたような気がするので今季は楽しみです。
なんだかんだいってもケースマイケルってやっぱりベジャールの影響受けてますよね。ダンス言語としては。(広田レオナって同時期にムードラ在籍してたんでしたっけ?)
Drumming / Rosas

http://www.youtube.com/watch?v=vZEcwHBBQhI

*1:小沢一郎ゲイ説を一人で20年くらい唱えてる